「フィクションの「極限」は薄っぺらい。」ブラインドネス 山上 朮さんの映画レビュー(感想・評価)
フィクションの「極限」は薄っぺらい。
極限状況を設定して醜い人間の本性を描くとか、あぁそうですか。醜さとリアリティは違うと思いますがねぇ。
閉じた世界が炎上して終わるかと思いきや、話はそれで終わらず外に出る。外に出るんですけど、そこに描かれる世界観はあまりに戯画的。
たかがコーヒーを入れるシーンに執拗なカメラワークを使うあたりはいかにも「お芸術系」っぽいなぁと反吐が出たんですが、しかしコーヒーはラストに生かされるので良しとします。
ラストの投げっ放しジャーマンは伊藤潤二的。
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