劇場公開日 2008年3月29日

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「しあわせな人生」非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 Maki69さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0しあわせな人生

2010年11月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

チラシによると



【ヘンリー・ダーガー】1892〜1973

親類、友人もなく、
雑役夫として働いていた病院と

教会のミサを行き来するだけの

貧しい生活の中で

15,000ページを超える小説と

数百枚の挿絵を書き続けていた



とある


一番興味を引かれたのは

生前の彼を知る人間はほとんどいなく

彼の名前の発音すら、
定かではないというところだ

誰にも意識されない彼の存在

誰にも呼ばれない彼の名前

しかし彼は生涯、

自らの妄想を描き続けた

一人ぼっちのせまい部屋で

安い紙と安い絵具で

その辺の雑誌の切り抜きを絵の見本にして



彼にとってはすべてが妄想の元であり

それはつまり、
彼が幸せだったということなのだろう

貧乏なら不幸とか

1人ぼっちなら孤独とか

存在に意味がないとか

そんなことではなく…



彼は自分を幸せにする術を知っていた

という事なのだろう

Maki69