劇場公開日 2008年5月24日

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「理由なくして人は行動するのなのか?」アフタースクール はるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5理由なくして人は行動するのなのか?

2021年4月27日
PCから投稿

この監督の映画「鍵泥棒のメソッド」をその昔観た。だから、おおよその見当はついてしまっていた。そして、ほぼ予想通りの結末となってしまった。従って、途中で眠ったりしたけれどどこかで裏切って貰えないだろうかなどと期待したけれど、間違いだった。期待に胸を膨らませたところで何も起こらなかった。闇雲に言われるがままに動きまわる大泉洋がバレバレ感がにじみ出ているし、堺雅人に至っては前回と同じ演技。ある種の予定調和的映画なのだ。これでは「寅さん」映画と同じじゃないか。安心を売りものにした映画にあるのは観客の「嘲笑」しかないのだ。唯一、佐々木蔵之介だけが輝いていた。しかしながら、大泉洋の最後の方で蔵之介に発するセリフが余りにもダサすぎて開いた口が塞がらなかった。
パターン化してしまうと腐り始めるのは映画も同じなんだ。

はる