「これって・・・映画の中の映画だと思う」4ヶ月、3週と2日 あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
これって・・・映画の中の映画だと思う
ツタヤに行き、いつものように、内容いっさい確かめずに題名だけで6本くらい借りました。2009年記念すべき最初の映画は、題名だけではまったく内容を推測できない本作となりました。
なんでもカンヌ・パルムドールを取ったらしいルーマニア映画の本作、ツタヤのジャンルではミステリに分けられています。観終わってみると、ツタヤさん絶対にこの映画観ずにジャンル分けしたなって思いました。ぜんぜんミステリじゃありません。
前置き長くなりましたが、本作のテーマはずばり「堕胎」でございます。正月早々、とても重いのを選んでしまいました。それでも、です。観てて気分重くなるけど疲れないんです。
それもそのはず、描写が素晴らしいんですね~。カットは最小限度に抑え、物語が地に足をつけて人々の日常生活に見事に入り込んでるのです。つまり描写でストーリーを引っ張れてるのです。個人的に一番印象に残ったシーンが、主人公の女が恋人の実家に招かれ食事するシーン。そこで繰り広げられる会話や人々の表情、そのどれを取っても本筋に関係ないのに、とても説得力がある。
思うに、この監督さん、「映画」っていうものを知り尽くしているのだと思います。この作品を見て、映画を理解できてない作り手ほど解説や説明をはさみたがるのだと思いました。
フェリーニとは別のタイプだけど、感動の感覚がフェリーニと似ている。ひょっとしたら再来なのかも。クリスティアン・ムンジウって監督さんの名前、ちゃんとインプットしました。
コメントする