アメリカを売った男のレビュー・感想・評価
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FBIは銃社会だ、撃ったら出世する
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「FBIは銃社会だ、撃ったら出世する」
恐ろしい位に猜疑心の強い男に密着する、若い捜査員との息詰まるやり取りを描く。
男は自分の“価値”を認めようとしない組織に対して永年牙を剥いて来た。同僚には「お前の部屋には窓がある」と、はっきりとモノを言う。
この猜疑心の塊の男をクリス・クーパーが見事に演じている。このキャラクターはちょっとした見物で、自分は組織から監視されているのを意識しながら、若い捜査員の力量を何度も試す周到さです。
対する若い捜査員にはライアン・フィリップスで、共に“国家に対して”裏切り。そして“妻”に対して欺き続ける。
しかし、お互いに疲れ果て既に“限界”に近付いていた。
この捜査を指揮する上司にはローラ・リニー。彼女が時には鬼となり、優しい上司としてライアン・フィリップスを鼓舞します。彼女が見せる最後の笑顔なんかはもう最高でした。
地味な内容の為に損をしていますが、とても見応えのある作品です。
(2008年3月22日 日比谷シャンテ・シネ3)
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