劇場公開日 2008年9月20日

「マキノ監督が織りなす、傑作の人情噺」次郎長三国志 カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マキノ監督が織りなす、傑作の人情噺

2008年9月23日

泣ける

笑える

楽しい

マキノ雅彦こと津川雅彦監督
中井貴一、鈴木京香、佐藤浩市、竹内力出演

劇場予告でこの作品をみて、
期待せずに、試写会場へ向いました。
はっきり言って、あの劇場予告はいただけませんよね。
ターゲットをシルバー世代にしたとしても
あの予告じゃ映画館へ行こうって気が起こらないと思いますよ。

試しに何人かに聞いてみたら、
あの予告、センスが無いってことで一致しました。

ところが肝心の作品自体の出来ッて言えば
ベリー グゥゥゥゥ!
とにかく上手い、の一言なんです。

マキノ監督が後日
映画論を語っていました。
「茶の間の観客は下品である」
確かにそうかも知れません。
じっくりと作品を観ずに、別の用事をしながら
斜め観しているのですから。

マキノ監督は
この作品を観にきた観客に
真剣勝負で
涙あり、笑いあり、怒り有りの
ヨドミのない126分のストーリーを
提供してくれていました。

カサキショー