光州5・18のレビュー・感想・評価
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これが史実、それは理解し難いが事実。
こういう作品が何度も作られていればやはり軍隊アレルギーが醸成されるだろう。いつも思うが、韓国ではこういう事件が1980年代にあったということは衝撃。登場人物の多くが人間味溢れる人達で大半が死んでしまうのは辛い。よもや兄弟2人とも死んでしまうとは予想していなかった。
忘れてはいけない
一言で言えば重い。
観ている間、頭の中を「なぜ?」という疑問がぐるぐる回って離れませんでした。
市民と軍隊は対峙していても、
お互い家族がいて家に帰れば一般の平凡な幸せがある人だと認識しているというのに何故戦わなければならないのか?
この映画は同じ国内の武力弾圧です。
だからこそよりいっそう悲壮に感じます。
それでも市民が自分たちの誇りをもって立ち上がった歴史を忘れてはいけない。
しかし韓国には演技力のある俳優さんがいるなあ。
ヒロインが殺人を犯してしまったシーンにはこちらも身につまされてやるせなかった。
もはや映画の良し悪しではない、ということ
タクシー運転手約束は海を超えて、1987ある闘いの真実、ともに意欲的な作品。タクシー運転手は、未だにまだタブー感と謎を感じる光州事件をストレートにきちんとした映画で表現していた。そして、光州518は、この2作品よりずっと前、2007年に撮られている。なんかそれだけですごい。
光州事件を扱う映画は長くて興味のない人には冗長に思われるかもしれないが、それぞれの映画から異なる事実の断片をしることとなり、それぐらい、さまざまななことが起こり、市全体を揺るがしいろいろな人本当に多くの人が関与し犠牲になったのだとわかる。そもそも事件なんてネーミングが陳腐なくらいの大事変。この映画では、実戦に行くという上官に、北侵かと聞くが極秘と答えてもらえず軍の輸送機は南進し、まさかの同胞、韓国の市民に対する、前代未聞ありえない実戦、任務だった。光州事件は事件ではない、軍の司令で行われた狂気の沙汰。
まだまだエピソードはたくさんあり、本当はもっと長い作品にしたかったかもしれない。2007年にこのような作品を作った監督にも韓国の社会にも脱帽する気持ち。
追記: 深澤真紀さんのポリタスTV深澤ゼミで教えていただいた情報。原題は華麗なる休暇、軍のコードネームだそう
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