ダイブ!!のレビュー・感想・評価
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人前で自分を出し切る快感を
映画「ダイブ!!」(熊澤尚人監督)から。
たぶん、主役の男の子たち目当てのコギャルの中で、
([出演] 林遣都さん/池松壮亮さん/溝端淳平さんら)
黙々とメモを取っていた自分が可笑しかったが、
予想外に、夢中になれた青春映画だった気がする。
映画だとわかっていながらも、若い中・高校生が、
一番大切だと思っていた恋愛なども我慢しながら、
1つのものに没頭していく姿は、観終わってすっきりした。
現実には、飛込みを始めたばかりの中学生が、
突然、オリンピック候補に選ばれることはないが、
それでも、面白い台詞、感激する台詞は溢れていた。
その中で、この映画を思い出すための台詞をピックアップした。
それが「人前で自分を出し切る快感を」
この快感を知ると、何事にも前向きに取り組める。
実はこの快感、スポーツだけの話ではないことに気付いて欲しい。
自分を出し切る・・家庭でも、職場でも、地域でも・・。
スプラッシュ・エンターテインメント。
直木賞作家・森絵都の小説を映画化した作品だそうですが、
毎度のことながら原作は読んでおりません…^^;
青春!スポ根ムービー!であることには違いないのですが、
物語の方も非常によくまとまっていて、面白かったです。
飛び込み競技…確かに何度か見たことはあるけれど(TVで)
今作でも言われているように(地味?)ではありますよねぇ。
スプラッシュ(水しぶき)が少ない方が点数が高い!?
…くらいは知っていても、細かい難度や技の数々など、
素人にはまったく分かりません^^;だから勉強になりました。
可愛い三人の(しかし、成長が早っ!)男子アイドル俳優が
海パン一丁で何度も飛び込んでくれますからね~(爆)
ただそれだけの理由で見に行ったオバサン陣(ハイ、私も)
確かに多かっただろうとは思いますが…^^;
コーチ役の瀬戸朝香は、ハマリ役でカッコ良かった。
選手の適性をちゃんと見抜いて、それぞれに期待をかけ、
常にアドバイスを欠かさない態度には共感できました。
要一の父親役・光石研は、チーム存続に悩む姿が印象的で、
息子を選手としてしか見ることの出来ない父親像を表現、
後半はやや唐突にそれが溶解するものの、やはりこういう
作品には、メンタルな部分も描かれないことには…ね。
「ダイヤモンドの瞳」なんていう台詞が出てきたときには、
えぇ?なにそれ!?歌の題名ですか?なんて思いましたが
…もちろんそうではありませんでした。
なんだかロマンティックな表現ねぇ…と思ったその意味が、
中盤で明らかになったとき、あぁこれは上手いわ!と感嘆。
才能って、見る人には見えているもんなんですね。
いいなぁ~。視力も足りない私には(もうムリよね)羨ましい。
劇場内、おそらく水泳…か、飛び込み…?を習っている
小学生グループや親子連れが目立ちましたが、みんな真剣に
見入ってましたね。スポーツ嫌いなくせしてスポ根ムービーが
好きな私は、心が浄化された気がします。エエ。一瞬でも^^;
(高所恐怖症の私には、堪えられないシーンも数多く…(T_T))
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