悪夢探偵2のレビュー・感想・評価
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前作とは結構雰囲気が違う。前作は事件を解決していく怖さがあったけれ...
前作とは結構雰囲気が違う。前作は事件を解決していく怖さがあったけれど、今作はジワジワくる感じの怖さ?音量差が凄いのは前作と同じ。
展開がつかめない
この手の映画は突然の音で脅かすものが多いが、 邦画は特にその傾向が強い。 中身が無いからそんなに怖くはないのだが、爆音で 驚かされる。 背筋が凍るってのと、ビックリは違うのにね。 しかも登場人物は小声でボソボソ 戻して聞き直すのも疲れるのでと、やめたら話の筋が 全くわからなくなった。 この手の邦画には”字幕”必須。
悪夢の無限ループ
夢と現実の境目が、その連チャン描写がやり過ぎにも事件解決と主人公のトラウマがゴチャゴチャに、全てがどちらかの悪夢でしかない現実がいらない世界観!? この世で怖いものが一番醜い自分を晒す人の心の声、人間自体が恐ろしい存在として、前作での殺戮描写と嫌に響く音の印象は皆無、怪奇現象みたいで奇妙な映像が目立つ摩訶不思議な雰囲気を全面に。 今作のクオリティで前作のような暴力描写と少しの娯楽要素を混ぜ合わせた三作目があっても悪くない。
悪夢の中に自分を探す
塚本晋也監督2008年の作品。 同監督初の続編作品となる。(『鉄男Ⅱ』は設定だけ似た全く別の話) 悪夢探偵こと影沼の元に、女子高生・雪絵が依頼してくる。同期生の菊川が毎夜出てくる悪夢に悩まされているという。 あ~イヤだイヤだイヤだ!…と、いつもながらのネガティブ思考で最初は断る。 何故なら、影沼自身も悪夢に悩まされていた。 幼少時自殺した母の悪夢…。 やがて双方に共通点がある事に気付き、影沼は依頼者の悪夢の中に入る…。 悪夢探偵、再び! 今回は前作からトーン変わり。 前作は猟奇的な事件捜査サイコ・スリラーだったが、今回はよりホラー色やよりドラマ色が濃く。 依頼してきた雪絵は一見恐怖に怯えるヒロインだが、実はそうではなく。 非常に怖がりの同期生をいじめていた側。 自業自得と言えば自業自得。 一緒になっていじめていた友達が不審死。 菊川はいじめを受けて自殺した訳ではないが、これは生き霊としての怨念か。 菊川と影沼の母の共通点とは、怖がり。 世の中全てに対して異常に怯えていた影沼の母。 市川実和子の怪演は並みのホラーも真っ青レベル! ましてや、自分の子供が特殊な力を持っていたのなら尚更。 我が子を殺そうとし、最期は自殺。 影沼のその悲劇の記憶…。 たった一言、ゴメンと言えばいいのに…。 影沼が夢の中に入り、雪絵の悪夢は終わったかのように思えたが…。 今回の依頼を通じて、母と向き合った影沼。 最後に流した涙は…。 エンタメとしては前作だが、ドラマ性は本作の方があったと思う。 シリーズ化に意欲を見せていた塚本監督。 結局2本で終わってしまったが、今10年ぶりのシリーズ新作や『ウルトラQ』風のTVシリーズでもいいし、また見てみたい。
怖さより、深い哀しみの余韻
悪夢の中で活躍する探偵、興味をひかれました。 hitomiの出演で話題だった「悪夢探偵」の続編ですが、怖さの趣がだいぶ違います。私は、探偵・影沼京一自身の悪夢にも深く関わる本作の方が面白かったです。 夢と、過去の記憶と、現実とを行き来し、境界も曖昧さを増していきます。 松田龍平と子役の表情がソックリ、違和感ないのがありがたかったです。 何回か観た時、登場人物の誰の恐怖に共鳴するかで怖さの質が変わってくる、凝った作りだと思いました。怖さより、深い哀しみの余韻でした。 荒んでいて、でもあどけない表情を見せる京一、松田龍平ははまり役でした。 テーマ曲と共に現れる悪夢探偵はカッコいい、スクリーンで観たかったです。 ハンディカメラのようなブレた映像は、効果的な所と鑑賞の限界超えた所がありました。
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