「食えなければ食えないほど強くなる食欲拳!」カンフー・パンダ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
食えなければ食えないほど強くなる食欲拳!
エド・はるみの宣伝効果で頭の中がエキサイティング~だったのですが、さすがに『ドラゴン・キングダム』を観た後では楽しめない。そして、なぜだかオープニングとエンディングに登場する2D静止画のほうが味わいがあったような気もするし・・・
なぜパンダの父親がアヒルなんだ?と疑問が湧いたため検索してみると、北京在住の芸術家がドリームワークス相手に訴訟まで起こしているらしい。さすがにここまでくると呆れてしまうが、それよりも村民がアヒル・豚・うさぎの三種類の動物ばかりだったことが気にかかってくるのです。もしこれが一部の資本家に搾取される市民というメタファーならば、食材としての動物なのだろうか・・・やっぱりウサギちゃんも食べちゃうのね。いかんいかん・・・食べることしか頭にないぞ・・・
武術指導や猿の声優をも担当していたジャッキー・チェンを最大限にリスペクト。それに香港アクション映画への愛が感じられる映画だった。虎、鶴、猿、蛇、カマキリのファイブと呼ばれる弟子たちの動きは見事だったし、何より悪役タイ・ランとの吊り橋での戦いシーンには圧倒された。ただ、残念なことにジャッキーの台詞は多くないどころか、ファイブの活躍が多くなかった。アンジーの声はセクシーだったけど・・・
悪役のタイ・ランはちょっと魅力的だった。ヨーダのような師匠に育てられ、やがてダークサイドへ落ちてゆくタイ・ラン。ネーミングは『バイオハザード』のタイラントからなのか、『ウルトラマン』シリーズのタイラントからなのかはわかりませんが、とにかく強い!もっと早くに脱獄できそうだったけど、それはドラゴン・ウォリアーに絡んでくるんでしょうね・・・と考えたら、単なる悪じゃないような気もする。