マイ・ブルーベリー・ナイツのレビュー・感想・評価
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映像を楽しみ、雰囲気を楽しむ
微妙な音楽をバックに綺麗な映像がひたすら、流れる。会話の妙が救いどころ。キャストは豪華なんだけど、多分ストーリー展開が甘いのかな。甘ったるいブルーベリーパイも続くと飽きるって事でしょうね。
少し飽きた…
ウォン・カーウァイ独特の色で描き出された絵は、相変わらず美しい。
温かく優しくもあり、それでいてどことなく哀しげな映像は、たとえストーリーがなくとも引き込まれてしまうだろう。
しかし、それも1時間で充分。。
後半はさすがに飽きてしまった。
ストーリーも悪くはないのだが、どちらかというと映像に浸る映画かな。
My Blueberry Nights
とにかくキャストが豪華!!主役のNorah JonesをはじめJude Law、Rachel Weisz、Natalie PortmanにDavid Strathairn☆なんて華々しいメンバー♪でもこれだけの役者を揃えながらどこか締まり切らない感じが拭えないのは監督の力量不足か。香港では売れっ子でたくさんの賞を取ってる方らしいけど…なんだかなー。でもスローモーションの映像とネオンは綺麗やからお洒落な映画ではあると思う。バーとかで流してあったら行きつけになる☆
雰囲気を楽しむ作品
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 70
思い通りにならない現実に直面したとき、その場所を捨てて行く宛のない旅に出たいと思うことは多くの人が感じたことのあることだろう。それを実際にしてみたのがこの作品である。主人公のノラ・ジョーンズの歌が紡ぎだすけだるい売れ残ったパイのようにブルーな雰囲気が、社会的には小さいけれど本人にとっては深刻な物語を包み込んでいて、その雰囲気を堪能できる作品になっている。
傷心のノラ・ジョーンズが思いつくままに彷徨い辿り着いた場所で人々と出会い、人々の背負うそれぞれの人生を目撃し、その痛みを知り経験を積んでいく。その途中途中の物語が印象深かったので、それらとノラのニューヨークと自分探しの旅とが繋がりとして弱くて物語全体としてのまとまりがやや悪い。でも全体としてのまとまりよりも、個別の物語の良さと雰囲気で楽しめる作品だった。わたせせいぞうの漫画にも少し似ていると思った。
観ている人は、そもそも贔屓だからね…
ウォン・カーウァイファン、
ジュード・ロウファン、
ノラ・ジョーンズファン、
そんな人が観て、評価しているのだから
評価は実際の内容よりも高めでしょう。
ウォン・カーウァイはそろそろ非日常的な
恋愛映画を撮るのはやめた方が良いでしょう。
「恋する惑星」で偶然描け評価されただけで、
映画を観ていて共感できる恋愛の仕方が無い。
少女漫画好きなど、妄想好きには好まれるかもですが…
登場人物の誰にも感情移入できません。
魅力的
本当に美しい映画でした。ニューヨークっていう街は良いとこだなぁと。ジェレミーのカフェも素敵で近くにあればなぁと。ただ、レイチェル・ワイズが登場するとその存在感とド迫力にノラ・ジョーンズが圧倒されている感じが…。でもレイチェル・ワイズの話は個人的に一番寂しい感じがしました。 女の人のロードムービーはいいです!実際にはなかなかできることじゃないから映画のなかで旅をさせてくれるっみたいな…。話がうまくまとまりませんが最後に等身大のノラ・ジョーンズが魅力的です!!
ノラ・ジョーンズのアップにぐっときた
2007年香港・フランス合作映画。95分。今年15本目の作品。好きな映画監督の名前を上げろと言われれば、まず浮かぶのはコーエン兄弟。つぎにパトリス・ルコント、フェリーニ・・・そして本作の監督、ウォン・カー・ウァイもその内の一人に必ずいれます。
内容は;
1、NYの下町レストランで働く男は失恋したての女に恋する。
2、女はそれからブルーベリーパイを食べに店に訪れるようになる。
3、しかし女は突然男の前から姿を消し、手紙だけが男に送られるようになる。
さいきん偶然にも女性向けの映画が続いています。本作はガールズ映画もしくはカップル映画です(だから劇場で観なかった)。ウァイ監督にとっては広東語以外の初めての作品ということで懸念もありましたが、観てみるとそんな懸念はあっさり消えました。
ウァイ監督ほど薄汚れた下町を綺麗に描ける監督さんは他にはいないと言い切っていいでしょう。
酔っぱらいや彷徨ってる人、何らかの事情でそこから出られない人、隠遁してる人・・・そんな人々が毎日のように喧嘩をしている姿をここまでウィットかつユーモアに満ちた眼差しで描ける監督さんはなかなかいないです。
そんな雑多な世界のなかで芽生える男女の恋というものも華には簡単にはならない。男は追いかけ、女は逃げる。一筋縄ではいかないが、これこそ男女の駆け引きというものを観てると、何故か心が和むんだな。本作はこんな感じの作品です。
なによりも「花様年華」「2046」と深遠な世界を旅してきたウァイ監督本人が、本作の舞台となる小さなカフェのような所で心を休ませたかったのかもしれません。それは彼の作品を観つづけてきたわたくしも同様。
次回作は必ず映画館で観ますよ。
大人の夜を漂わせるロード・ムービー
ほとんどが夜のシーン。粗い粒子が夜の孤独感を強調し、コマ送りが時間の流れを錯覚させる。ひとコマひとコマが絵画的で、登場人物の細かな心情を浮き彫りにする。
ストーリー自体はたいした内容ではないロードムービーだが、構成とカメラ・アングルが巧い。色づかいもいい。大人の夜を漂わせる。
警察官役のデイヴィッド・ストラザーンが巧い。その妻役のレイチェル・ワイズ、すぐには本人と気づかせない表情で登場するあたりはさすが。
これで、肝心なブルーベリーパイの美味しさがもっとうまく伝わっていたらよかったのにナ。
p.s. ポスターの色使いが綺麗。2008年公開作品のなかでは群をいく。
カーウァイ監督だから見たんだが、ちょっとがっかり
この作品は「別れ」を描いているのに、温かいものが胸にこみ上げてくる、人の情感に訴える好編に仕上がっている。
しかし、カーウァイ監督の作品が好きで、ほとんどの公開作を観てきている私には物足らない内容だった。なぜ物足らないと感じたのか。その疑問にいみじくも、キネ旬4月下旬号「マイ・ブルーベリー・ナイツ」特集の監督インタビューの中で、カーウァイ監督が「欧米人の表現はストレートだから、映画もわかりやすいものになった」と答えている。
この作品が、他のカーウァイ監督の作品と大きく違うのは、説明的なセリフが多すぎることだ。どうしてそうなったのかは、撮影監督が息の合ったクリストファー・ドイルでなく、いつもの流麗でキレのある映像美ができなかったこと、そして、初めてのアメリカ映画ということでアメリカ人にわかりやすいものにするために、監督自ら妥協した結果ではなかったかと思う。これまでのカーウァイ監督の作品は、人間の心の揺れを繊細に表現することに神経を使うがために、セリフではなく美しい映像や役者の一瞬の表情の移り変わり、そして独特の細かな演出の機微で観客を惹きつけていただけに、この作品における映像表現の切り替えは、とても残念に感じた。
カーウァイ監督がこの作品を撮ったのは、私個人の憶測だが、アメリカのロードムービーを撮りたかったからではないだろうか。これまでのカーウァイ監督の作品は、どれも香港などに舞台を限定しているが、登場人物は外国からやってきた者たち、あるいは外国へ流れていく、一種の流れ者のような背景をもっている者が多い。カーウァイ監督作品の根本にアメリカのロードムービーのエッセンスが見えるだけに、この作品は本場で挑戦したいと思う監督の向上心の表れと解釈すると、この挑戦は決して失敗ではないと思わせるだけの作品に仕上げている点では、カーウァイ監督の手腕はさすがと言うべきだろう。
初めてのアメリカ
ウォン・カーウァイ版「パリ、テキサス」。ストレンジャーが観た初めてのアメリカ映画は、大抵の場合刺激的。ダリウス・コンジはポートマンをキンスキーの如く撮る。あらためて、映画に国境はないと思った。
お酒なんか美味しくないのに・・でも、味じゃない
映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」(ウォン・カーウァイ監督)から。
多くの映画で、お酒を飲むシーンが出てくる。
人は辛いことがあると、お酒の力を借りて、
なんとか忘れようとさせているが、
そんな時のお酒は、美味しいわけがない。
では、どうして飲むのか。
そこで「味じゃないんだよなぁ」のフレーズが活きてくる。
正直、お酒の味なんて、どれも変わらないと思う。
もちろん、熟成されるとその違いはあるが、
飲む人の健康状態、喉の渇きによって大きく左右される。
身体に良くないから、と何度も禁酒を試みても、
なかなか思うように、禁酒できない。
それは「お酒は、味じゃない」からである。
この単純で短い台詞の中に、その思いは詰まっていた。
気持ちよく酔えれば、それでいいのかもしれない。
俳優陣は豪華だが・・・
予告編がよかったし、キャストが魅力的だったので期待して観たが、あまり感動できなかった。ウォン・カーウァイは初めてなので、新鮮な気持ちで観られたのだが、ヒロインの気持ちが何だかうじうじしていて共感できなかった。ジュード・ローの見せ場が少なくて残念だった。それに、旅先で出会う人たちが、極端な人すぎてついていけなかった。映像はスタイリッシュな感じでかっこよかったが・・・
ロマンティストな彼
ところは変わっても、W・カーウァイが作った映画は、W・カーウァイにしか作れない。ということの証明。ちょっとしたしぐさや、間の取り方は独特のもの。時おり現れる静寂が、心を締め付ける。彼がとびっきりのロマンティストであることの証拠。 初めて彼の作品を観た人には、ぜひぜひ『恋する惑星』や『天使の涙』をすすめたい。
ジュードを見たかったんだけど
主演はジュードのはずなのに、ノラが出ずっぱりでしたねぇ。
レディスデイで私のようにジュードLOVEの女性がたくさん集まってましたが、
終わってから同じような声が聞こえてきましたよ!!
ストーリーは・・・
内容があるようなないような。。。
ジュードが出てるから見に来たけど、ジュードじゃなかったら寝てたかも。
ベリー心地良いナイツ。
この監督の作品って、私的にすごく眠くなるんです(=_=)
なにを観てもそうだったんで…今回はどうかなぁ~と。。
多分今までで一番観やすかったですね。
心地良い眠り…に誘われそうになったのはアリですが^^;
でも、つまらないから?とかではなかったです。今回。
最初ニューヨークで始まる恋物語も、すぐロードムービー
にカタチを変え、そこから近況を語るというシステムに。
いきなり変わる場面と展開。
…何故?どうして?なんていう愚問は、
この監督の場合通用しないので(爆)ただ観るしかない…。
主人公の気持ちがだんだんと解されていく様子が克明に、
とはいえ失恋を癒す旅なんてロマンチックの極みだなx
主人公を演じるのは、グラミー賞受賞歌手N・ジョーンズ。
相手役はJ・ロウ。他にもN・ポートマンやR・ワイズなど、
大御所がズラリ。。なので演技の上では観応え十分です。
でもなぜか一番心に残ったのは、
妻にフラれたアル中警官、D・ストラザーンでした。
痛みに簡単に勝てる人間なんて、そうはいない。
どこへ逃げようが、何を棄てようが、切なさはどこまでも
付いてまわるもの、ことに恋愛や家族の絆なんて普遍的な
問題に踏み込んでいるので、当り前といえば当たり前か。
それを抜群の音楽センスと流れるような映像で語り、
独自の世界観に浸らせることができる…という
監督の手腕は、やはりタダモノではないのでしょうねぇ。。
ブルーベリーパイに対する解釈が、私は面白かったです。
それでも毎日作り続けていれば、やがてそれを美味しいと
喜んで注文してくれる人が訪れるのかもしれない。
つまらないものがつまらないままとは限らないわけです。
なんか人々の夢を準えているようで…。グ~♪(^-^)
(今回のロウ氏、自然体で良かった。優しい役も似合うね。)
想像していた以上でも以下でもない
画面はキレイ。話もどこかファンタジー。そんなわけで、想像していた以上でも以下でもない、ウォン・カーウァイな映画でした。ノラ・ジョーンズも初めての映画ということですが、特に違和感なく。ただ、レイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンという本業の女優と並んでしまうと、なんだか存在感で負けていますが、その素朴さ加減が逆に狙いなのかもしれません。レイチェル・ワイズがえらいキレイだったなぁ…。
温もりを感じます☆
出逢いは歌姫ノラ演じるヒロインの大失恋で、それがキッカケでジュード・ロウ演じるダイナー(カフェ)の店主と互いに惹かれ合うけれど、失恋が元なだけに今一歩踏み出す事ができず、どうしても元彼を引きずってしまう彼女が自分自身を見つめ直す旅に出るんだけど、その行く先々で出逢う人達も自分と同じで悩み傷付きながら生きてるのを見て、人の人生も自分の人生と同じで色々あると悟り、遠回りしながらも、自分自身の居場所に事辿り着く事ができるとゆう感じで、結局、何が今の自分にとって必要かがわかる旅の教訓的なストーリーで、秀逸でした。
帰る場所があるとゆうのはモノスゴク有難い事だなぁと思える映画で、最終的には心温まるほのぼのラブストーリーに仕上がってて良かったです。
癒しの場所が彼の笑顔と彼の作るブルーベリーパイとゆう内容の、何の変哲もないけれど、観終わった後、じんわりと心が温まる映画です☆
歌姫ノラの演技も自然体とゆうか、フツーっぽい感じでグ〜ッ♪でした☆
しかも、魅力的で、なかなかキュートです☆
ダイナーのマスターでノラを待ち続けるジュード・ロウがこれまたイイ感じでした☆
ジュード・ロウは、今まで彼が演じてきた映画の内、私が観た中では一番好みのタイプの髪型と役柄でした☆
こんなマスターが待っていてくれるのなら、私は這ってでも帰ります☆(爆)
大作ではないけれど、なんだかとてもイイ感じの映画でした♪
カメラワークが秀逸!
パイのド・アップなどやたらアップの多いカメラワークです。
そのアップに耐える演技力を、脇の俳優は応えています。
ニューヨークの場末(って言っても良いのかしら)のカフェ、くたびれたTシャツのローが、パイより良い味を出しています。横浜にあるオリジナル・ジョーズを思い出しました。
ポートマン、ファザコン娘でありながら弱みと強みを演じてました。レオンよりはるかに成長しています。ベガスのナイトショーが観たい。
酔っ払い警官の奥様(すいません名前が出てきません)、印象的です。警官も印象的。演技達者な脇で主人公のアップが、少し物足りませんでした。
自己模倣
「恋する惑星」で彼の世界に引き込まれ、「欲望の翼」、「天使の涙」、「ブエノスアイレス」と次々と魅力的な作品に出会えて、すっかりファンになりました。「花様年華」では「欲望の翼」のサイドストリートと考えても、作品単体の個性、魅力は高いので、自己模倣は気にならなかったのですが、その次に続いた「2046」で「花様年華」と何も変わらない映画でがっかりさせられ、大陸化して魅力の失われた香港のせいで、新しい映画を作る活力が失われた思い、同情していました。次は俳優を含めて米国で撮影しているので、これで新たな作品と出会えると思ったのですが、「恋する惑星」の悪い意味での自己模倣が前面に出て、見ながら失笑してしまいました。エンドロールでの夢二のテーマが止めでした。おいおい。やっつけ仕事か。
さようならウォン・カーウァイ。
C-とするにはかわいそうなので同情票でC+
女の子のためのロマンチックムービー
色彩がキレイでウォン・カーウァイの世界がきっちり出ているのが嬉しい。オシャレな映画として女の子ウケするんじゃないかと思う。逆にこれを観た男性の意見は「充分モテそうなのにひたすら女を待ち続ける男(女の子が理想とする男性像=Jude Lawと、まぁDavid Strathairnも)ばかりが出てくるし、一方で男なんて関係なくのびのび生きてる女性が出てくるし(Natalie Portmanの役柄)、とにかく全てが女性目線で語られてるのがムカつく」とのこと。確かにね。
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