「ほぼ3分に1回は笑わせるけど、ホロリとさせるマジな青春映画」ぼくたちと駐在さんの700日戦争 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
ほぼ3分に1回は笑わせるけど、ホロリとさせるマジな青春映画
こんな作品に、なんと★5個与えてしまうことに悔しい思いもあります。だって全然期待せず試写会に向かったら、面白いですもんね。監督のいじわるぅ~(^◇^;) 試写会終了時に観客から拍手が起こりましたよ。こんな作品では珍しいですね。
ほぼ3分に1回は笑いました。間の取り方が絶妙で、ぼくたち7人組と駐在さんの漫才みたいなボケとつっこみのやり取りが絶妙なのです。
「あれ、スカートがめくれている!」と7人組の1人が叫ぶと、メンバー全員がスケベ心満々で振り向くと、老婆のスカートがめくれていたなんてこんなエピソードが満載です。
それでいて、ラストはしっかりホロリとさせてくれました。その点ではマジメなコメディ映画です。劇中、要所にボーナスカットを入れて主要人物のエピソードを紹介していく手法も新鮮でしたね。
小学生レベルのイタズラのオンパレードなんですが、仕掛けているママチャリたちは、汗だくの全力疾走有りでまさにスポ根なみの根性で仕掛けています。ホントしょ~もない連中で、良くもまぁこんなにいたずらを考えものです。しかも落とし穴を例外に、どれも憎めないネタばかりです。
対する駐在さんも、どことなく大人げない対応ながら、7人組のいたずらを受け止めどこか楽しんでいる節も見せて、すごく親近感を感じさせましたね。
一ヵ所だけママチャリたちを連れだし、真面目に説教するシーンがありました。エエエッ、もう手打ちしてしまうのぉ~、つまんないなぁと思っていたら、駐在さん期待に違わぬ行動を起こし、見事にママチャリたちに一矢報いましたよ。(画面で見てくださいね)
こんなとんでも無い話が半分実話だなんて、驚きです(@_@)
全体は700日戦争なんですが、まだ108日しか物語は進行していません。残り600日の戦争日誌を見てみたいと思います。
市原隼人主演のネガティブハッピー・チェーンソーエッヂも見ましたが、こっちの雄叫びながら必死で自転車をこぐの方が、彼の純情な持ち味が出ていると思いました。真夏の撮影なのに、体当たりの演技に好感を持てました。
佐々木蔵之介さんの熱血駐在さん役は、はまっていましたね。
石田卓也さんは。リーゼント姿がお似合いで「Sweet Rain 死神の精度」でのちんぴら役とは全然違う心優しい悪ガキぶりを好演していました。この作品のキーマンなんですよ。
加奈子役の麻生久美子のスケ番のバケっぷりもすごかったです。
あと舞台背景の1979年当時の小道具やはやり歌が出てきます。その頃高校生だった40代後半の人もどこか懐かしさをそそられる映画でした。
追伸
・なぜかカラスも活躍していました。
・試写会では、2匹のファンキーモンキーによる意味のないパフォーマンスとファンキーモンキーによるミニライブが着いていてお得でしたよ。