「ブタ鼻」ペネロピ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ブタ鼻
18歳から25歳まで、名家出身の男と次々と見合いさせられるが、みな逃げ出してしまうほどのブタ鼻のペネロピ。逃げた男にはすぐさま捕まえて、娘の顔について口外しないと契約書にサインさせられるが、ある時、エドワード・ヴァンダーマン(サイモン・ウッズ)という男が逃げ出し警察へと訴える。しかし、妄想癖アリとされ、逆に彼のことが新聞記事になってしまう。次期社長になるボンボンは困り果て、以前スクープに失敗して片目となった新聞記者レモン(ピーター・ディンクレイジ)と結託し、ペネロピの写真を撮って妄想癖ではないと証明しようと企むのだった。そして先祖代々の財産をギャンブルで失ってしまったというマックス(マカヴォイ)に白羽の矢を立てる。
“同じ仲間の真実の愛”って何だ?ということ。名家出身じゃなきゃダメなんて誰も言ってないのに母親(オハラ)はそれにこだわる。顔を隠して会話を重ね、共に興味を持ったみたいだけど、マックスにいきなり求婚するペネロピに返事は“No”。そこで家を飛出し、人生経験を重ね、金のため自分で写真を撮ってレモンに渡すのだ。新聞に公開されるものの、それほど醜い顔じゃないので市民に愛されるようになる。しかし毛嫌いしていたエドワードがマスコミ相手に失言するものだから、権威失墜・・・自分で責任とるため、いやいやながらペネロピに求婚することになった。しかし、結婚式当日、誓いの言葉のところで・・・No。逃げたペネロピの呪いが解け、普通の人間になったのだ。そして、あらためてマックス(実はジョニーという平凡な男)のところへ押しかけ・・・
この映画のテーマは何だ?ってところで、教師になっていたペネロピが生徒たちの言葉を聞くシーンで露骨に説明していた。金持ち批判とか、呪いは人の心にあるとか、そこまで懇切丁寧に説明するこたねーだろ!(笑)
ピアノが得意だという設定を上手く活かせてないと思うし、25年執事を勤めてた男が呪いをかけた魔女だったとか、愛を確認しないまま呪いが解けるところなんて、イマイチ。もっとおとぎ話の路線を突っ走っても良かったのでは?