劇場公開日 2008年5月21日

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「戦争は大人になってから!」ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦争は大人になってから!

2021年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『LOTR』並に上映時間が長いとヘルニア国物語になりそうですが、前作と比べるとストーリー構成もしっかりしているし、大人を経験している4兄妹の性格や演技も落ち着いているので鑑賞も苦痛ではありません。さらにオマケのオリジナル・オカリナが欲しくなって記念コンボを買ってしまい、オカリナがいつ登場するのかと楽しみにしていました・・・角笛しか出てきませんでしたけど・・・

 先日観た『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』の感動が冷めやらぬうちの鑑賞だったので、ミラース夫人の垂れ目具合が石野真子に見えてしまったり、角笛によってチューバを持った市原隼人を想像してしまったり、巨大な落とし穴に落ちたのは佐々木蔵之介のような気がしたりしました。すでに心の中では“ナルニア軍とテルマール軍の1300年戦争”と名付けてしまってます・・・スケールが違うってば。

 何がよくなったんだろ?新たなヒーローであるカスピアン王子(ベン・バーンズ)がポイントだったのかもしれないし、4兄妹が未だ子供のままだけど大人を経験していることから、戦争描写も自然に受け止められたのかもしれません。また、王位継承に絡む醜い内輪もめや、それに絡んで“王は一人じゃない”ことに驚くミラースが面白かったこともあるし、スーザン(アナ・ポップルウェル)の「戦わずに・・・」などといった台詞に肯いたためかもしれないし、ただ、侵略される前に先手を打つ策を採ったのはいただけなかったけど・・・

 4兄妹の中ではピーターよりもエドマンドの成長が良かった。精神的にも肉体的にも大人になってると感じたのですが、何より白い魔女に対する恨みを発散させたところがいい。きっと美味しい食べ物にもつられなくなったことでしょう。一方、メインのカスピアン王子は森の中を駆けているとき木にぶつかるところが素敵でした。ルーク・スカイウォーカーですか?

 脇キャラでは白い魔女を復活させようとしたドワーフのニカブリクを演じたワーウィック・デイヴィス。よく見かけるな~と思っていたら、『スターウォーズ』から『ハリーポッター』まで多くのファンタジー映画に出演しているんですね。メインのドワーフであるトランプキンよりもインパクトありました。

【2008年5月映画館にて】

kossy