Sweet Rain 死神の精度のレビュー・感想・評価
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ドラマのほうが向いてたかも
原作のラストで不覚にも結構感動してしまった僕として割と楽しみにしていた作品だったのですが、なんというか、作品の性質上ドラマ化した方が良かったんだろうなぁとつくづく思わされました。筧監督は「ロスタイムライフ」やらずにこれをドラマでやれば良かったと思う。
連作短編だった原作からストーリーを3つ選んでオムニバス的な流れで見せてはいるものの、映画として一本にまとめる為いくつか無理矢理伏線を繋げているのが後半の流れを強引にしてしまっており、あまりにも惜しい。つか結果的に余裕をなくしちゃったと言った方が正確かも。
ラストで明かされるある真実への伏線が、原作ではささやかだったために読者は直前で気づき、それが大きな感動へと繋がるが、映画ではもう露骨すぎるくらい露骨に提示され過ぎていてバレバレすぎて結構興ざめ。後、小説だと時代設定とか誤摩化すことが出来るから、時代の経過をある程度伏せてることもラストを盛り上げる要素として働いていたけど、映像にしちゃうと服装とかで全部バレちゃうのが辛いよね。その辺は開き直ってた部分もあったけど、もう少し頑張って欲しかったなぁ。うん。やっぱりドラマのが良かったよ。うん。
あと、「美女缶」という名作を撮っただけあって女の子の撮り方が上手い。コニタンがとってもかわいかった。
地味だけどすてきな映画。
原作を読まず観ました。
伊坂幸太郎原作の映画はいつも割と地味な感じ。
今回も地味。
淡々と物語は進んでいく。
最初の伏線があとにつながる、というオーソドックスなものだが、なかなか面白かった。
というか僕はかなりこういうの好きだ。
見終わったあと、原作を化買って、すぐに読み終えた。
原作は割と活字だから楽しめる部分もあったので、
映画のほうはアレンジが施されていて、いい具合に映画として昇華されている。
また、この映画に伴い小西真奈美が歌を出した。
この主題歌が、いまいち印象的ではないのが残念。
もうちょっと上手く劇中で使われていればよかった・・・
けれど、全体としては大満足でした。
これはこれで・・・
原作を読んでいたので映画化を非常に楽しみにしていた作品
原作は多少の繋がりがあるものの結局は短編集止まりなんだけど、映画化されたこの作品は少しアレンジされていて、より繋がりが深くなっているにも関わらず無理なくまとめているので、単純に楽しめる作品だと思う。
井坂作品が原作なのでどうしても「アヒルと鴨」と比較してしまうので少し物足りなさが残るけど、これはこれで個人的には好きです
小西真奈美の役がハマってたのと、歌うまいんですねぇ^^
結構面白かった
たまたま空いた時間に上映されていたので、あまり期待もせずに見ました。
しかし!!予想以上に面白かったのでコレにして良かったです。
金城武がとぼけた感じの死神で、所々笑える場面もありますよ。
全3話完結もののトレンディドラマといった方がいいレベル
サイトの情報では、物語は1985年、2007年、2028年の3つの時代を舞台に展開しているとのこと。複線の張り方が余りに唐突なのでドラマのあらすじを事前に調べておいた方が、理解しやすいと思います。
特に2028年のシーンは、ストーリー上のオチをつけるところで、3時代を強引に繋いでいます。でも時間の変化したことを全く演出していないので、突如場面転換したとしか見えませんでした。
デスノートで注目された死神ではありますが、この作品では死神らしさが全然ありません。それが売りなんでしょうけれど、もう少し世界観を示して欲しいなぁと思いました。何らかの神秘さがなければ、余りに死神さんたちが俗人過ぎて、未知の存在が登場するという雰囲気がないのです。
彼らにしては死は日常のものだけれど、この世の人間にとって死は、厳かなもの。死を扱うには、演出がお手軽すぎます。
上司の黒い犬もいまいち存在理由が不明。ラストの物語上何の存在価値もないロボット女も要らないと思いました。
原作のファンや金城ファン以外にはあまりお勧めできません。全3話完結もののトレンディドラマといった方がいいレベルでしょう。
日本語で語る金城武は、たどたどしさもなくまぁよかったのではないでしょうか。時々の時代の世情に疎い死神ゆえに、「ナンパ」も「難破」と言い返してしまう千葉。そんな相手にはオジンギャグと勘違いされてしまう天然ボケぶりにピッタリの演技でした。
2枚目俳優が天然ボケやると、とぼけているところがチャーミング見えて、金城ファンには、受けると思いますよ。
1話目の小西真奈美さんは薄幸さをよく演技していましたね。さすがに「醜い」とまでは見えませんでしたが、歌手として輝いている写真とそれ以前のOL時代では、印象が全然違っていました。
2話目のヤクザの藤田に千葉が、あんた自分を信じられるかいと問うたところがよかったですね。藤田は頷くます。それに比べて、捕まった舎弟の石田は、助けに来たら殺されると叫びます。でもその心には自分自身も兄貴分も信じていない弱さが潜んでいたのですね。
藤田のいつ死んでもいいという覚悟が、千葉の「判定」も動かし、奇跡を起こさせました。人を活かしてしまうのは死神の仕事のひとつでしょうかねぇ。
3話目の富司純子の演技も魅せてくれました。彼女は『明日への遺言』での無言の演技も注目されています。本作品では、死に臨して思い残すところなしという心境をよく演じていました。空が晴れるくらいの晴れ晴れさでしたね。
きっと晩年を迎えている彼女の本心から出た台詞ではないでしょうか。その言葉を聞いてすごく心が爽やかになれました。
死ぬことの当たり前さではなく、生きることの大切さを知らせてくれた演技でした。
人はいつかは死にます。死神たちも何度もそう言い合います。
しかし、人は死を知りません。
永遠に生き続けるものと錯覚しています。
多くの人は死んでのちも、自らの死を認めたがりません。
だから死神の仕事があるのです。
死を知らせるのが役目なら、
小地蔵もまた死神の仲間といえましょう。
やがて皆さんのところへ必ずお迎えに参りますぅ。
原作より・・・
原作を読みましたが、映画の方がおもしろいと思いました。金城武の死神(千葉)が合ってました。千葉が真顔でちょっとおかしなギモンを口にするのが笑えました。ラスト、私はちょっとホロリでした約2時間飽きる事なく見れました。
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