「重いエンターテイメント超大作」カムイ外伝 yoshinodeboさんの映画レビュー(感想・評価)
重いエンターテイメント超大作
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配役の、土屋アンナはハマリ役すんなり受け入れられました。
(お似合いですあなた以外この役いません)
馬鹿殿は予告編でも特異でしたけど佐藤浩市の珍しい役回り。
松山ケンイチは特訓の成果でワイルドな抜忍。
小雪はヒロインとしてすごく真っ当、凛とした綺麗さ。
アクションはVFX映像での修正が激しく不自然です。
不自然ながら独特の世界観があり見たことの無いものを
見せてくれているのなら最大限評価しますがそうではないところがつらい。
脚本のクドカンは、時間軸の設定や
話の展開のさせ方に持ち味発揮していたように思う。
監督との共同脚本だから、キャラ全開ではなかったが。
それから、グロテスクシーンが多いのだけど
監督の趣向が色濃く反映された美意識なのか
血しぶきで画面が覆い尽くされるシーンが2回、他出血のシーン多数。
痛みの強調、苦悩と困難、痛みを深く考えさせることで
カムイの生い立ちの不遇を観る物に共有させ
その困難にめげず、カムイが強く生きる、『生き抜く』ことを際だたせているのか。
(でも沢山人が死んだなあ、死屍累々、近親者すべて死亡)
そして、最後には佐藤浩市殿おかかえの絵師による屏風絵が完成し、殿ご満悦
屏風絵を完成させるために、この物語が仕組まれたかのようなラストでした。
エンターテイメント超大作=海洋アドべンチャーとうたうわりには
重いなあー。
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