「僕がしていることは抵抗(プロテスト)だ。」アイム・ノット・ゼア shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
僕がしていることは抵抗(プロテスト)だ。
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映画「アイム・ノット・ゼア」(トッド・ヘインズ監督)から。
6人のキャストが、伝説的アーティスト、ボブ・ディランを
それぞれ異なった角度から演じるという話題作だと言う。
確かに、フォークシンガー、ロックスター、詩人、
映画スターなど様々な顔を持つボブ・ディランなのだが・・。
「詩とは、裸の人間のようなもの」と言いながら、
「言葉を書かなくても詩人だ。
ガソリンスタンドの店員も靴磨きも」
「詩人という言葉は嫌いなんだ」とも呟く。
「歌は、ひとりでに歩きだす」と語ったと思ったら、
「歌で世の中が変わるとは思ってないさ」とも言いきる。
どれが本当のボブ・ディランなのか、考えさせられた。
そこで、作品内で語られてた
「お尋ね者の心得7カ条」を紹介したい。
その1 レインコートの警官を信じるな
その2 情熱と愛には気をつけろ。両方ともすぐ冷める
その3 社会問題への関心を問われたら、
じっと見つめ返せ、相手は黙る
その4 本名を隠せ
その5 自分を見ろと言われても、決して見るな
その6 目の前にいる人間にすら理解できぬ行動は慎め
その7 何も創造するな その誤解は一生付きまとう
決して解けない
この7カ条に「ボブ・ディラン」の心得を感じた。
総称すると「僕がしていることは抵抗(プロテスト)だ」
このフレーズが輝きを増してきたので、気になる一言。
ちなみに、
プロテスト(protest)とは「異議を申し立てること。抗議」
プロテスト‐ソング(protest song) とは
「反体制的な主張や抗議を歌詞に取り入れた歌」のこと。
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