「あの万能携帯が欲しい。」007 トゥモロー・ネバー・ダイ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
あの万能携帯が欲しい。
ロシア国境のテロリスト兵器市場にイギリス軍がミサイルを発射。そこには核があることに気付きミサイル自爆命令を出すが間に合わず、その窮地をボンドが核を盗むことで切り抜けた。かつてのシリーズでは考えられないような、ほとんど戦争状態のオープニング。
英中を一触即発の状態にしたカーヴァーのステルス艦。その証拠を探すのがメインとなり、カーヴァー夫人パリスの情報を元に潜入捜査するボンド。赤い箱を手に入れてからの立体駐車場内でのBMW750のリモコン操作でカーアクションを繰り広げる。GPSの座標を狂わすことのできる、兵器市場から盗まれた暗号機で英艦が沈没した位置を探す。そこには中国側のスパイ、ウェイ・リン(ミシェル・ヨー)も現れた。そこからはバディムービーのごとく、カーヴァーの軍隊から逃げ、ステルス艦を見つけるという展開だ。
面白かったのはミシェル・ヨーがジャッキー・チェン仕込みなのか知らないけど、垂れ幕を使ったビルからの飛び降り。ブロスナンがジャッキーに見えちゃったですよ。それから手錠をはめられたままのバイクアクション(007シリーズ初とのこと)が見どころの一つだ。
それにしても報道機関が世界征服を目論むというストーリーもユニークで、報道の自由が叫ばれる世の中において逆転の発想となっている。言論統制などは政府と結託してるのに、この作品ではマスメディアが各国政府を操り自由に戦争を引き起こすというものだ。
ミシェル・ヨーがとにかく魅力的で、お国は違えどバディとしては最高のコンビ。そしてラストには諜報機関らしく、逆に隠蔽工作。う~む、どっちがいいんだか・・・
こんにちは!
ミシェル・ヨー、よく知らなかったんですが、七福星に出ていたのですね!
そんな頃からサモ・ハン・キンポーに見出されていたとは。
ミス・マレーシアでカンフーアクションの名手でモータースポーツも堪能とくれば、モータースポーツ界の重鎮を射止めるのも納得です。