「なんだか悲しくなりました」映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝 chomogeさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだか悲しくなりました
新生ドラ初のリメイクでないオリジナル映画。
オリジナルつっても、藤子さんの短編を長くしたものですね。
なんだかなぁ。
詰め込みすぎて何が主題なんだかわかりません、話の軸がブレテイルよ。
よりドラマチックにしようとして、『風の谷のナウシカ』や『もののけ姫』のエッセンスを加えてまとまりがつかなくなった感じ。
残念でした。
んで映画の出来とは別に、この映画観たら悲しくなりました。
この映画の原作『さらば、キー坊』はもぅ20年以上も前に描かれたもので。
汚染された地球から植物を救うために、宇宙から植物人間がやってくる。
原作ではドラえもんの道具によって動いて喋れるようになった苗木のキー坊が
「度重なる自然破壊をしてきた人間も、次第に反省してきている。」
てな事を伝えてくれて、人類は滅亡を逃れ100年間の猶予を与えられたんです。
それがさ、今回の映画も言ってることは20年前と同じ。
「度重なる自然破壊をしてきた人間も、次第に反省してきている。」
ぇ、じゃぁこの20年っていったいなんだったんですかね・・・。
藤子さんが20年以上も前に描いていた環境問題の提唱を、そのまま焼きなおして提唱しちゃってるのって、どうなんだろう?
原作によって与えられた100年の猶予。
もう五分の一の20年経っちゃってます。
僕らは変われているんでしょうか?
このレビュー書いた人とお話がしたい程、今俺の心が泣いている
藤子・F・不二雄先生への愛を感じる。ドラえもん愛読者の1人として、書き手のメッセージを漏らさず読み取れるよう、こらからもたくさんの漫画を読んで行きたい
確かに、さらばキー坊と本作はかけ離れすぎている感があり、それにしてはメッセージが的を得ていない気がしたが、そういうことだったのか
20年の時の消化を、漫然と過ごしてしまった罪は、確かにあるかもしれない