「前衛芸術か宗教のような世界に浸っていて、後には虚しさばかりが残る」ミスター・ロンリー Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
前衛芸術か宗教のような世界に浸っていて、後には虚しさばかりが残る
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総合35点 ( ストーリー:40点|キャスト:60点|演出:30点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
大都会に住んでいても世間には溶け込むことが出来ずにいる孤独な男がいる。だがそんな人たちが人里から離れたところで集団になったとしても、独自の世界に浸っている彼らの生活はどこまでいってもはみ出し者にすぎなくて、やはり一時の夢で終わることが目に見えている。途中の突然の飛行機からの落下の場面などわかり辛いし、作品の演出も劇中でやっていることも前衛芸術か昔のヒッピーのようで、何か社会を離れて怪しい宗教のような特殊な世界に入り込んだような錯覚に陥って気が滅入る。
自分の才能とやり方ではささやかにでも幸せな生活が出来ないのならば、地に足つけて普通の生活をすればよい。たったこれだけのことなのに、観終った時に虚しく寂しく悲しく救いがない気分にさせてくれる。観ている途中も観終わった後もすっきりしなかったし、要は好きになれなかった。
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