ワン・ミス・コールのレビュー・感想・評価
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嫡子アリ?
ジャパニーズ・ホラーは金になると踏んだのか、またしてもハリウッド・リメイクである。それでも「もしかすると怖いかもしれない」「もしかすると三池監督作品より面白いかもしれない」などとあり得ない期待を胸に、いざシネコンへ。 オリジナルのプロットを忠実に再現しただけだった。しかも、わかりやすく。そのわかりやすさが徒となって恐怖感は著しく減少。まずは最初の設定が説明調といったところでしょうか・・・オリジナルでは自分の番号から自分の携帯へ、しかも未来の時間で自分の声(断末魔とセット)が聴こえてくるという、ドラえもん的タイムパラドクスを含んだ、オバカな発想が面白かったのに、今リメイク作では、死んだ人の携帯からかかってくるのだ。あれ・・・面白くない・・・というか、まともな頭の人の発想だ。 日本の怪談とか古典的ホラーだと、このくらいのまともな脚本でも味わいがあるんだろうけど、ホラーに慣れきってしまってる現代人には物足りないのだ。主人公がとんでもない間違いをおかすとか、死の予定時間が突如狂うとか、観客を騙すギミックがほしいところ。最後のどんでん返しはオリジナルにほぼ似てる(誰が死ぬかという点で)のですが、結果が読みやすいだけに初見の人にもつまらなく感じることでしょう。 オリジナルより優れているのは気味悪い人形とか、ムカデの大群とか、小物ばかり。着信音にしたって可愛らしいメロディになってるし、ビックリさせる効果音も映像が伴ってないし・・・。なんといっても三池作品に見られる、「これでもか、これでもか」と波状攻撃してくるシークエンスやスピード感が足りないのことが最大の弱点。まぁ、裏を返せば、ストーリー自体は大したことないってことなんでしょうけど・・・ 本国アメリカではこれでも2600万ドルの興行成績があったのだから、製作側としては喜んでいることでしょう。なんせ知ってる俳優はエドワード・バーンズだけだったくらいだし、俳優には金をかけてないハズ。ハリウッドデビューを果たしたデーブ・スペクターなんてノーギャラで出演してるような気もするし(笑)。恐怖におののく演技が全く感じられないくらいの主演女優シャニン・ソサモンといい、演出には全く力を入れてないのが本当に残念。 〈2008年7月映画館にて〉
アレンジはされているが、最初の死に方、最後のぞくっとするところと、...
アレンジはされているが、最初の死に方、最後のぞくっとするところと、なんでやねんということろが着信アリになってる。だいたいあってる。
ホラーの描写はやっぱり洋画のほうがお金かけてるし怖いですね。 着メ...
ホラーの描写はやっぱり洋画のほうがお金かけてるし怖いですね。 着メロが日本版のよりあまり怖くなかった。 うっかり着メロを日本版の着信アリのにしてしまって、 深夜になったときは本気で怖かった・・・。 デーブスペクターが出てきたときはちょっと笑ってしまった。。。 やっぱり夏はホラーですね☆
怖かった
今(2012年)はスマホばっかりなのでちょっと古いと感じてしまうけど確かにそんな時代があったと確認する意味でも面白かった。ちょいちょい意味の分からないところもあるけどホラーとしてとても怖くてよかった。主人公がとても貧相で魅力に欠けるのは残念だった。
『着信アリ』の劣化コピー
自ブログより抜粋(ほぼ全文) -- 日本で大ヒットし、続編はもちろん、テレビシリーズへも派生していった秋元康原作、三池崇史監督のジャパニーズ・ホラー『着信アリ』(2004年)のハリウッド・リメイク版。 文化の違うアメリカ人にも解るようにとオリジナル版の趣向の一つであった不安を煽る都市伝説の広がりという側面は影を潜め、ハリウッドらしい視覚に訴えかけるショック・ホラーへと脚色されている。 その方向性の違いはあれど、展開はおおむねオリジナル版と一緒のようで、厳密に比較したわけではないが、観賞中、劇場で一度観たきりで忘れかけていたオリジナル版をいちいち思い出していた。 で、その出来だが、ホラー映画なのにまるで怖くなく、当然といえば当然だがオリジナルを知っていると展開に意外性はない。 さらに、日本のオリジナル版と比較してもハリウッド映画の割には低予算臭さが拭いきれず、オリジナル版はけっこう面白かったのに、これははっきり言ってつまらない。 広がっていく都市伝説という要素が欠けているせいか妙にこぢんまりとした印象で、前半の山場だったテレビで生放送のシーンも、思いきりの良かった三池演出のほうに軍配が上がる。 しかもこのシーン、ハリウッド版では録画に変更されており、“その時”が来るのが大衆の面前ではない。 このシーンは観客に、「さすがに全国の視聴者が見ている前で予定通りに死ぬことはないんじゃないか」という一抹の希望を持たせる演出意図があったからこそ活きるシーンで、ただ単にテレビカメラの前でというのではまったく意味がない。 おそらくその後の展開を簡略化させるための変更なんだろうが、緊迫感までもが大幅に縮小されただけの改悪としか言いようがない。 ちなみにハリウッド・デビューと話題のデーブ・スペクター氏は、このガッカリなシーンのチョイ役で登場しており、(彼に非はないが)ガッカリ度アップに貢献している。 クライマックスの謎解きも妙にあっさりしており、ラストに至っては日本版が観客を翻弄するシュールな終わり方だったのに対し、ハリウッド版はえらくわかりやすい“オチ”がついて、チャンチャンてな終わり方。 日本版が公開されたとき、「携帯電話を通して伝染する呪い」という、『リング』もどき一発ネタホラーというのがその第一印象だったが、それなりに巧くエピソードを積み上げ、いっぱしのジャパニーズ・ホラーとして楽しませることに成功していた。 しかしこのハリウッド版からは、その一発ネタにすがっただけの安易さしか見えてこない。 なによりホラー映画として致命的な、“怖くない”敗因は、あの耳に残って忘れられない死の着メロまで変更され、まるで印象に残らなかったこと。 名曲と言っていいのかどうかは判断しかねるが、『着信アリ』はビジュアル的にどう死ぬかとかより、あの着メロが突然鳴る瞬間こそが怖かったのよ。 だからこそ現代人が肌身離さず持ち歩く携帯電話という小道具が活きたってことを製作者がわかっていないのが一番のミス。
柴咲コウはよかったなぁ。
★ “着信アリ”のハリウッド・リメイクで、ほぼ流れは同じ。 公開時に着信アリ3作を続けて観て、 更に言うと連ドラの方を先に観ていて、 ハリウッドらしく気味の悪いモノが見えるようになっていても、 それほどショッキングな映像を見せるようなこともなく、 クライマックスでは“ミラーズ”のような豪快さがあっても、 もうさすがに恐くはないですね。 主人公は柴咲コウの方がよくて、恐かったねと。 ☆
オリジナルの方が数段、いいですね・・・
8日ニッショーホール試写会。怖くも無く、面白くも無く、出来はイマイチです。主役(?)のデーブ・スペクターも当日はゲスト参加して来場しましたが、「ビヨンセ」の登場の方が遥かに盛り上がりました。来年にテレビで放映された時に、暇ならば見れば十分ではないかと思います・・・。
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