「笑えません。。」人のセックスを笑うな ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えません。。
山崎ナオコーラの同名小説を映画化した本作。
残念ながら原作も読んでおらず、この監督の作品も未観。
あまりに題名が面白かったので、どんな作品なのか?
と興味津々だったのだけれど…蓋を開けてみたら…。。
なんか最近こういう、グダグダした作品て多いなぁ。
作り過ぎてないリアルな表現がアドリブ感覚で面白い、
と観る向きもあるんだろうが…果たして、
これって映画なのかなぁ…??と私には思えてしまう。
もともとちゃんとした脚本があって、そこから広がる
世界観が監督ありき。の独創性をもたらすのはいいけど、
最初から具体的な説明を為さず、観る者の感性に委ねる。
っていうのは、あまりにもゲージュツ的すぎやしないか。
まぁ、そんなこと言ってたら、画一的な作品ばかりで
つまらないじゃないか!!と言われるかもしれないけど。
自由奔放な女講師(永作)に惹かれる美大生(松ケン)という
いかにも恋愛小説ばりにドラマチックな設定ながら、
リアルにムダ話の多い展開なので(爆)けっこうダレている。
人のセックスを…というわりには、それがどうしたの?
みたいなたいして色っぽくもない描写が多すぎるし、
やたらと永作のパンツ姿(ホントにババパンツだな、アレ)
が映るんだけど、アレで興奮しろ!って方がムリだろう。。
笑いたくても笑いようがないでしょ、そんな世界だった。
(やたらと二人がチューする音がリアルに響きわたる…)
セックスとはゲージュツだっ!!…なんて
どこかの画家が叫びそうな話なのかしら。これって。
そして普通の感覚からみると、この永作演じる女講師に
感情移入ができるかどうか、だと思う。
確かにこういう女性はいると思う。魔性の女?ってやつ。
夫もいるのにねぇ。愛されているのにねぇ。
若い男に触りたくなっちゃうんですか~。少し分かります^^;
うーん。原作は面白いんだろうか。
言わんとしていることは分かるが、それが映画の中では
活かされていない気がしたんだけど、大きなお世話かしら。
(私の価値観もどうか笑わないで下さい。懸命に生きてます)