劇場公開日 2008年1月19日

「向こうだったね。」ちーちゃんは悠久の向こう いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5向こうだったね。

2008年8月12日

悲しい

 切ないと言えば、切ないが、そのまんまだったな。

 幼なじみで子供の頃からずっと一緒だった、
 ちーちゃん(仲里依紗)とモンちゃん(林遣都)は高校生になっても仲良し。
 母親が家を出てしまい、酒浸りの父と2人きりのモンちゃんは、
 弓道部に入部し、先輩の大島(小野まりえ)に目をつけられたり、
 親切にしてくれる部長の武藤(高橋真由)さんが気になったり。
 ちーちゃんはオカルト研究会に入り高校に伝わる七不思議の秘密を
 気の乗らないモンちゃんと探り始める。

 このタイプの作品をいくつか観たことがある人であれば、
 早々に重要なネタは分かってしまうでしょう。
 何も知らずに観始めた鈍感な僕にも結構早めに分かってしまって、
 どのようにしていくのか、確かめながら観ていたようなもので、
 興味はネタをどのように明かしていくのか、
 その先の展開をどのようにするのか、もしかしたら、
 というような描写もあったので、捻りを効かせてくるのか、
 というところでありましたが、そのまんまだったな、という感じでした。

 林遣都はバッテリー同様に色気があっていいと思うけど、
 仲里依紗は狙いは分かるけど、ちょっとオーバーアクト気味で、
 小野まりえの嫌味な感じはそれなりによかったけど、
 それよりも高橋真由の、ぎこちない動きと、
 棒読みなセリフは何とかならなかったのか。
 そちらもあるセリフで語ってるように狙いなのかもしれないけど、
 いくらなんでも酷いんじゃないかなぁ。

 入りが普通の青春モノ風だったので、
 その甘酸っぱさを感じさせるテイストがもっと巧く描けていれば、
 不思議な世界観と共に、切なさがもう少し僕にも感じられたかな。

いきいき