「向こうだったね。」ちーちゃんは悠久の向こう いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)
向こうだったね。
切ないと言えば、切ないが、そのまんまだったな。
幼なじみで子供の頃からずっと一緒だった、
ちーちゃん(仲里依紗)とモンちゃん(林遣都)は高校生になっても仲良し。
母親が家を出てしまい、酒浸りの父と2人きりのモンちゃんは、
弓道部に入部し、先輩の大島(小野まりえ)に目をつけられたり、
親切にしてくれる部長の武藤(高橋真由)さんが気になったり。
ちーちゃんはオカルト研究会に入り高校に伝わる七不思議の秘密を
気の乗らないモンちゃんと探り始める。
このタイプの作品をいくつか観たことがある人であれば、
早々に重要なネタは分かってしまうでしょう。
何も知らずに観始めた鈍感な僕にも結構早めに分かってしまって、
どのようにしていくのか、確かめながら観ていたようなもので、
興味はネタをどのように明かしていくのか、
その先の展開をどのようにするのか、もしかしたら、
というような描写もあったので、捻りを効かせてくるのか、
というところでありましたが、そのまんまだったな、という感じでした。
林遣都はバッテリー同様に色気があっていいと思うけど、
仲里依紗は狙いは分かるけど、ちょっとオーバーアクト気味で、
小野まりえの嫌味な感じはそれなりによかったけど、
それよりも高橋真由の、ぎこちない動きと、
棒読みなセリフは何とかならなかったのか。
そちらもあるセリフで語ってるように狙いなのかもしれないけど、
いくらなんでも酷いんじゃないかなぁ。
入りが普通の青春モノ風だったので、
その甘酸っぱさを感じさせるテイストがもっと巧く描けていれば、
不思議な世界観と共に、切なさがもう少し僕にも感じられたかな。
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