劇場公開日 2008年1月12日

「【今作は”幸運な惑星”である地球を、南極から北極までを縦断しながらそこに生きる生命体の生死を”どうやって撮った!”映像満載で描き出すネイチャードキュメンタリーの逸品である。】」アース NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 【今作は”幸運な惑星”である地球を、南極から北極までを縦断しながらそこに生きる生命体の生死を”どうやって撮った!”映像満載で描き出すネイチャードキュメンタリーの逸品である。】

2025年11月27日
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鑑賞方法:VOD

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ー 冒頭、地球が奇跡的に太陽からの距離も生命誕生には最適な惑星である事が語られ、その後、北極から南下し、赤道を通り、南極までを縦断しながら各地に住む生命体の姿や、生死の様を”どうやって、撮影した!”と思ってしまう映像満載で構成されたドキュメンタリー映画である。-

1.北極
  1)北極熊が冬眠から覚め、幼子と共に氷上に現れる。そして、母熊は幼子の為に餌を取りに出るが地球温暖化の為に、アザラシを摂りに行く氷は解けており、母熊は泳いでアザラシを探すのである。
ー このドキュメンタリー映画では、地球温暖化への警鐘も鳴らしているのである。

2.ツンドラ
  1)狼がトナカイを狩る姿が映される。
ー このドキュメンタリー映画では、生命維持のための狩りのシーンが頻繁に映し出される。-

3.タイガ
  1)絶滅危惧種であるオオヤマネコの生態が映される。

4.広葉樹林隊
  1)絶滅危惧種であるアムール豹の生態が映される。オオヤマネコも含めて、どれくらいの撮影期間を掛けたのだろうと思う。

5.赤道のジャングル
  1)地表の3%ながら、地球上の生命体の半分が生息するとナレーションが入る。知らなかったなあ。

6.アフリカ
  1)象の群れが幼子を守るように、水場を目指し大移動している。そこに現れたライオンの群れ。赤外線カメラで捉えた小象を狙い母象に襲い掛かるシーンには驚く。ライオンは象には手を出さないと思っていたのだが、驚きの映像である。

7.ヒマラヤ
  1)ツルの群れが上昇気流に乗り、8000m峰を越えていく。因みに高所登山でこのシーンを見たら、天候が荒れる前触れなので下山は必須である。それにしても、アニメにもなっているが、カモやツルの越冬のための長旅は凄いモノである。日本でも多くの方がツルの飛来を待っているのは、ご存じの通りである。

8.赤道の海
  1)ザトウクジラの親子が泳いでいる。これから、この親子を含めた鯨の群れは南極を目指すのである。

9.南極の海
  1)ホホジロザメがオットセイを捕獲するシーンも迫力満点である。ここでも生死が描かれる。

10.再び北極
  1)冒頭に出た北極熊が体重が半分になりながら、セイウチを狩ろうとするが阻まれる。このシーンも凄い。そして横たわる北極熊。その後に流れるナレーション。今のまま温暖化が進めば、北極熊は絶滅する、と。だがまだ間に合うとも流れるのである。

<今作は”幸運な惑星”である地球を、南極から北極までを縦断しながらそこに生きる生命体の生死を”どうやって撮った!”映像満載で描き出すネイチャードキュメンタリーの逸品なのである。>

■BBC、NHKがバックに付くネイチャードキュメンタリー作品には、外れが無いのである。国営放送強し!である。

NOBU
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