「雪山猿歌~。」銀色のシーズン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
雪山猿歌~。
これを「海猿」に対し「雪猿」というのはどうなの~?(;一_一)
という感じが否めない雪山映画でしたが、スキーやスノボを
される方には、けっこう楽しめる場面が多いんではないかしら。
私はまったくやらないもんですから^^;その醍醐味は分からずxx
ただ予想していた「かなりくだらない映画」の印象はなくなって、
案外ネガティブな若者たちの(ホントに)暗く切ない群像劇でした。
雪猿こと雪山のなんでも屋三人衆のもとへ、山の教会で結婚式を
あげる予定の、まったくスキーが出来ない花嫁さんが到着する。
彼らと絡むと、ろくなことがないと考える町の皆さんは、彼女の
保護に努めるものの、元・モーグル選手の城山銀(何だこの名前^^;)
にコーチを頼むことになってしまった。。
すでにこの時点で「あれ?」と思う部分が出てくるのですが、
種明かしは中盤以降になります。彼ら雪猿の過去なども追々…。
どちらかというとこの辺りまでは、スキー場や雪の教会など、
レジャーシーンが占めているので気軽に観られる感じでしょうか。
彼らの悪ふざけが高じて起こした事件が、真実を招く中盤以降、
人生の挫折(とはいえ君らはまだ若い^^;)を乗り越えようともがく
若者像が延々と語られて…特に田中麗奈が演じる寡黙な花嫁は
良かったですね。彼女の気持ちも何か分かる気がしました…。
まぁただ、なにも雪山でやらなくてもいいんじゃないか。と(爆)
…あ、それを言っちゃ映画になりませんね^^;
スキーもそうらしいですが、とにかく下を向いてちゃダメ!
そういうことなんでしょう、この映画が教えてくれることは。
彼女が初めてちゃんと滑れた時に、晴々と彼に言う言葉。
当たり前のことでも、分かりきっていることでも、自身が
その立場にならないと分からないことって沢山ありますから…。
いつか必ず晴れるから大丈夫、頑張って乗り越えて欲しいな。
(かの九ちゃんだって、上を向~いて歩こう~と唄ってます♪)