劇場公開日 2008年1月12日

ジェシー・ジェームズの暗殺のレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

3.5暗殺の瞬間の"何か"が気になる。

2014年9月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

実際ロバート・フォードは卑怯者だったのか、それは誰にも分からないけど、多分彼とジェシーの間には二人にしか分からない"何か"があったんじゃないかな。最初は"憧れ"、"羨望"。それが"失望"から"憎しみ"に変わって、題名の"暗殺"になるわけだけど、彼が野心目当てで殺したのなら本作が生まれることはなかったはず。単純に野心とは別の"目的"がロバート・フォードの中にはあって、ジェシーはそれを"分かっていた"。それがあの暗殺になったって想像してしまう。
『ツリー・オブ・ライフ』もそうだけど、ブラピは本当に映画ファン(笑)想像の余地をたっぷり残す、でも決してエゴとは無縁の作品を出演、裏からも支えたり純粋に映画を探求しているから、追いかけるのがとにかく楽しい。影の主人公役のケイシー・アフレックもブラピとタメはれるほどの存在感だし、役者陣も充実してる♪

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平田 一

4.0英雄ではない無法者

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

難しい

総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65

 知らなかったが、ジェシーは有名な実在の犯罪者らしい。アメリカはかつて犯罪者でも有名になれば一方的に自分たちの望む虚像を作りあげ英雄視するような傾向があったが、この映画はそれに異を唱える。英雄でもなく悪役でもないそのままの彼らがいる。そこに犯罪者たちの感じる狂気や重圧や恐怖などが描かれている。アメリカも随分とまともな感覚で犯罪者を見るようになった。
 彼らは縦横無尽に暴れるだけの英雄でも自由の象徴などでもなくて、人として犯罪者としての苦悩も背負いながら生きている。根っから犯罪者のジェシーだが、彼も自分を守るために用心深くなるし疑り深くなるし、そのために仲間を信用せず性格も安定しなくなる。マスコミを通してしか彼を知らない人々にとって、マスコミが伝える虚像と実像とにはかくも差がある。そしてその取り巻きたちの等身大の刹那的な生き様が、緊張感の中にしんみりと描かれている。そのような雰囲気が伝染して精神的にボブが追い詰められ狂気に走るのも当然か。真実は賞金目当てなのか自分が追い詰められたからなのかわからないし、ボブがまともな人間であったようにも思えない。だが映画として登場人物の心の動きが楽しめると作品となった。またそのような心の動きをジェシー役のブラッド・ピットとボブ役のケイシー・アフレックが特にうまく演じていた。

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Cape God

1.5とにかく眠かった

2008年8月17日

悲しい

難しい

寝られる

西部劇版「アマデウス」。丁寧に細かくつくってるように感じるが、なかなか作品の肝になる部分が見えてこない。そして最後に、結局この映画は何を言いたかったのかを作り手はしっかり理解していたのかどうか首をかしげてしまう。観終わっての感想はずばりこんな感じ。

さまざまな人間模様が描かれ、それらがストーリーの軸にどのように伏線を張っているのか想像しながら見ても一向に盛り上がらないのです。伏線から先を想像してそれを裏切るのは一向に構わないが、この映画の場合は細切れすぎて、結局何がどう繋がっているのかがとても理解しづらい。ブラッド・ピットのオーラに思わず騙されそうになるが、結局は極めて出来の悪い映画でした。

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あんゆ~る

3.0尊敬が憎しみへと変わっていく様子をじっくりコトコト描いた異色の西部劇

2008年7月19日

 そもそもジェシー・ジェームズってなんだ??って思うんだけどジェシー・ジェームズっていうのは南北戦争のころ実在した有名なギャングでギャングというよりかはヒーロー視もされているようなに人物なんだけどこの映画はジェシー・ジェームズの視点ではなく20歳にしてジェシーを暗殺したフォードの視点で描かれている(>_<)

 暗殺ものとしては「チャプター27」のような初めは大好きパターンでフォードもジェシーのことが大好きでヒーローのようにあがめジェシーに関するグッズも集めていてなんとか話をしようと必死になる姿がとても無邪気にみえるんだけど実際にジェシーとかかわることで思い描いていたものとは違うところがいくつか出てきてしまい困惑しのちのちにはジェシーに憎しみまで覚えていってしまうという様子を実に丹念にじっくりと「長すぎるんじゃないの??」ってくらい時間を使い描いていくから「チャプター27」なんかとは違って変わっていく様子を感じとりやすかった(>_<)

 西部劇って聞いていたからあまり好きじゃない自分にとっては抵抗があった作品だったんだけど、西部劇にしてはドンパチがあんまりなくって実際は西部劇というよりも人間ドラマが中心でよかったんだけど...とにかく長い!!これはせめて2時間におさめてほしかった(._.)フォードのゆれ動く真情ょ見事に描いたというところは認めるが総合的にはあまり楽しめる作品ではない。

 この映画はベネチア映画祭に出展されブラッド・ピットが主演男優賞を受賞したワケなんだけど...この映画の主人公はどう観てもケイシー・アフレックではないだろうか(._.)フォードの視点だからどうしてもスクリーンにはケイシーのほうがうつるわけだしケイシー・アフレックのもつ独特の雰囲気が今回は生きていて主役に間違いないと思う(>_<)でもやっぱりブラッド・ピットのほうが名前的にも主人公扱いになっちゃうんだろうなぁ~(>_<)

 そんなケイシー・アフレック、この映画で独特の雰囲気を持った演技が評価されてなんだかすごい新人が現れた的な扱いをされているんだけどこの人、結構前から映画界にはいるからね(._.)知ってると思うけどケイシーはベン・アフレックの弟。だからベンが出演している映画なんかにはちょくちょく顔を出すし単独でも「エントランス」や「オーシャンズ」シリーズなんかに出演してるんだよ(>_<)
個人的にはこの「ジェシー・ジェームズの暗殺」よりかは1年くらい前にこのブログでもレビューしたんだけど日本では劇場公開されず未公開のビデオスルーとなった「リターン・トゥー・マイ・ラヴ」のほうがケイシーの独特な雰囲気を観るにあたってはオススメなんだけどね(>_<)

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Sp!ke-Y

3.0ブラビの超絶演技と饒舌な駄作の同居する作品

2008年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 日本で初の試写会で、おまけにアカデミー主演男優賞、アカデミー助演男優賞の有力作品をいち早く見れることに満足感はあったものの、監督の力量の足りなさにより2時間44分という饒舌な作品と付き合わされた苦痛、その反面神かがりの領域に達している主演ブラビとケイシー・アフレックのオーシャンズシリーズコンビの素晴らしい演技にどうこの作品を評価すべきかとまどいつつ帰路に就きました。

 オーシャンズでのお気軽な二人の演技と比べて、この作品では当時のカリスマ的なアウトローとそれを暗殺した信奉者の青年になりきっています。

 作品の主人公は、アメリカの西部開拓時代にウッディ・ガスリーによりロビンフッドと比較され、伝説と化したジェシー・ジェームズ。彼は銀行や列車強盗を繰り返す犯罪者集団を結成していました。彼には10,000ドルの懸賞金がかけられ、最終的には仲間のロバート・フォード(ボブ・フォード)に銃で頭を打ち抜かれて暗殺されてしまいます。
 ロバートが強盗集団に入ってからの、ジェシーとロバートに焦点を当てたのが本作です。冒頭の列車強盗シーン以外は派手な撃ち合いもなく、ジェシーの疑心暗鬼とジェシーを慕いつつも裏切ることになるロバートの愛憎のこもった心理ドラマがこの作品のコアになっています。
 後半のふたりの駆け引きの緊張感、特に暗殺当日の実行に至るまでのプロセスがほどよい間で描かれて、その間ドキドキのしっぱなしでした(^^ゞ
 この作品のプロデュースもしているブラビの入れ込みようは凄まじいものがあり、画面で見ても、ブラビというよりもジェシー・ジェームズそのものがスクリーンに映っていると錯覚するぐらい、なりきりモードでした。顔つきも違っていましたね。
 人に睨みときのものすごい殺気を感じましたよ。

 けれども、この作品の中では寧ろ、ロバート・フォード役のケイシー・アフレックの方が演技的にはうまかったような気がします。当初は誰よりも、ジェシーに憧れていた20歳のミーハーな若者であったし、すごく臆病者だったのです。そんなヤツが自分のヒーローに向けて引き金を引くまでの心境の変化を巧みに演じています。
 ロバートは、単なる臆病者というよりも、羊の皮を被った狼だったのです。その野心はジェシーの内面の狂気に触れるなかで、このヒーローを殺して自分が名声を得ようと考えるわけです。
 ケイシーの演技は、軽薄な話はものから次第にクールで計算高いクレバーなロバートをに変わっていく様をよく表していました。

 『ジェシー・ジェームズの暗殺』は、落ち着いたストーリーで悪くはありません。
 但し物語が佳境の暗殺シーン至るまでが、だらだらとながたっらしいのです。監督の経験不足による編集ミスだと思います。とにかくテンポが悪く、全体的なストーリーの流れが、エンターテイメント性には欠ける作品でした。
 最後も、ジェシーの暗殺後の顛末を長々と続けて、誰が主役が曖昧な終わり方になりました。それに劇中随所にストーリーテーラーに語らせて、物語を補足している点も、監督の自信のなさを感じさせています>

 ところで劇中ジェシーは、ほとんど黒を身に纏っていました。
 彼がわずかな光が当たる闇の中にいると、今月公開される「レンブラントの夜警」の様に黒が印象的に映ります。その分冒頭の金色の麦畑で沈みゆく太陽を見つめたりするシーンが絵の様に綺麗でした。けれども結局闇と黒に彩られた彼の人生のなかで、光が差すことはなかったようです。
 さらに、どうも自分が身内の裏切りにより殺される運命と悟っていたようで、どこか切なさを感じさせる表情をしていて哀愁を漂わせます。最後まで彼はロバートのことを信じたかったことでしょう。ブラッド・ピットは、そんな刹那の表情の似合う俳優でした。

 さあて、2時間44分の苦痛に耐えてでも、あなた様は究極むの名演技を観ますかねぇ~。どっち?(別な監督なら、もっと傑作になったでしょう。)

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流山の小地蔵

2.0わからない

2008年3月12日

寝られる

実在したカリスマ悪党ジェシー・ジェームズ!
その彼が暗殺されるなんて!?なぜ?どうやって?
そんな映画。

長い、単調、眠い、ダメだ。
登場人物の誰一人として魅力的に感じれるヤツがいなかった。
結局ジェシー・ジェームズの何が当時の人々の心動かしたのか?
この映画観た限りじゃわぁ~かり~ませ~~~~ん。

最近のブラピ出演作は、好きになれないのばっかだなぁ・・・。

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chomoge