「尊敬が憎しみへと変わっていく様子をじっくりコトコト描いた異色の西部劇」ジェシー・ジェームズの暗殺 Sp!ke-Yさんの映画レビュー(感想・評価)
尊敬が憎しみへと変わっていく様子をじっくりコトコト描いた異色の西部劇
そもそもジェシー・ジェームズってなんだ??って思うんだけどジェシー・ジェームズっていうのは南北戦争のころ実在した有名なギャングでギャングというよりかはヒーロー視もされているようなに人物なんだけどこの映画はジェシー・ジェームズの視点ではなく20歳にしてジェシーを暗殺したフォードの視点で描かれている(>_<)
暗殺ものとしては「チャプター27」のような初めは大好きパターンでフォードもジェシーのことが大好きでヒーローのようにあがめジェシーに関するグッズも集めていてなんとか話をしようと必死になる姿がとても無邪気にみえるんだけど実際にジェシーとかかわることで思い描いていたものとは違うところがいくつか出てきてしまい困惑しのちのちにはジェシーに憎しみまで覚えていってしまうという様子を実に丹念にじっくりと「長すぎるんじゃないの??」ってくらい時間を使い描いていくから「チャプター27」なんかとは違って変わっていく様子を感じとりやすかった(>_<)
西部劇って聞いていたからあまり好きじゃない自分にとっては抵抗があった作品だったんだけど、西部劇にしてはドンパチがあんまりなくって実際は西部劇というよりも人間ドラマが中心でよかったんだけど...とにかく長い!!これはせめて2時間におさめてほしかった(._.)フォードのゆれ動く真情ょ見事に描いたというところは認めるが総合的にはあまり楽しめる作品ではない。
この映画はベネチア映画祭に出展されブラッド・ピットが主演男優賞を受賞したワケなんだけど...この映画の主人公はどう観てもケイシー・アフレックではないだろうか(._.)フォードの視点だからどうしてもスクリーンにはケイシーのほうがうつるわけだしケイシー・アフレックのもつ独特の雰囲気が今回は生きていて主役に間違いないと思う(>_<)でもやっぱりブラッド・ピットのほうが名前的にも主人公扱いになっちゃうんだろうなぁ~(>_<)
そんなケイシー・アフレック、この映画で独特の雰囲気を持った演技が評価されてなんだかすごい新人が現れた的な扱いをされているんだけどこの人、結構前から映画界にはいるからね(._.)知ってると思うけどケイシーはベン・アフレックの弟。だからベンが出演している映画なんかにはちょくちょく顔を出すし単独でも「エントランス」や「オーシャンズ」シリーズなんかに出演してるんだよ(>_<)
個人的にはこの「ジェシー・ジェームズの暗殺」よりかは1年くらい前にこのブログでもレビューしたんだけど日本では劇場公開されず未公開のビデオスルーとなった「リターン・トゥー・マイ・ラヴ」のほうがケイシーの独特な雰囲気を観るにあたってはオススメなんだけどね(>_<)