「複雑な世の中だが翻弄されないぞ」消されたヘッドライン はむちんさんの映画レビュー(感想・評価)
複雑な世の中だが翻弄されないぞ
国会議員ベン・アフレックの愛人が自殺と思われた直前、携帯に「愛してる。じゃあね」と明るい動画が送信されていた。「自殺する前にこんな動画送るか?いっそYouTubeに載せたいよ」と友人記者ラッセル・クロウに愚痴る。議員だから出来ないんだろうけど、今は一般人でもそんな発想する時代だよな、と再認識。
誰が彼女の死を喜ぶのか?自殺か?他殺か?--- そんなテーマで話は進んでいく。
(思わず笑ってしまったシーン)
弟子レイチェル・マクアダムスが病院で取材をしようとしたら、いきなり窓ガラスから相手が撃たれてパニック。泣き出してしまう。
駆け付けたR.クロウはハグしながら...
「もう終わったことだ。大丈夫だよ」
「全然大丈夫じゃないわ」
日常会話でも「大丈夫ですか?」とよく言うけど「大丈夫じゃない」とは言われないのでね。
基本オフィス内でのゴタゴタ話を中心に進んでいくので、ベン・アフレックの出番は少なめかな。
--全体的に話が複雑でわかりにくいのが本音--
ジャンキー女辺りから私は疲れてきた。目撃したピザ配達の青年は病院で殺されちゃう、その殺した謎の男は断片的に登場するから関連性が掴みにくいし、Bアフレックの奥さん(Rライト・ペン) とRクロウは不倫してるけど要らない設定と思ったし、事件と関係ないけど編集長ヘレン・ミレンは終始イライラ「早く原稿を書き上げなさい!会社が潰れてもいいの?」この手の発言シーンが多いし、そしてジェイソン・ベイトマンの金持ち気取りの情けないチョイ役・・・いっそ上記のような軽く笑えるシーンがあったら、知能が低い私でも疲れず観れたかな。
社会派サンペンスという内容で豪華な出演者だと、それぞれ存在感ある役ではないかと、つい意識が拡がってしまうため理解しにくくなる。チョイ役だったジェイソン・ベイトマンなんか別に無名の人でも良かった。「まだ絡んでくるじゃないか」と気にしながら観ちゃったもん。
(お気に入りのセリフ)
「いまどき新聞なんて読まない。どんな記事だって2.3日騒がれたら包み紙。だが世の中にいくら情報が溢れても、人は嘘と真実を見分けてるんだ」
→ そうだ、その通りだ!ガセネタや釣った見出しなんかに時間を取られないぞ! 翻弄されないぞ~!