「地下鉄ジャック…両雄の "激突"!」サブウェイ123 激突 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
地下鉄ジャック…両雄の "激突"!
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Netflixで鑑賞(吹替)。
原作(サブウェイ・パニック)は未読。
過去の映画化作品は未見。
邦題に釣られて観たが、少し思っていたのと違った。完全に邦題に騙されてしまった。地下鉄車両がジャックされて暴走するパニックものを想像したが、車両はほぼ止まっていた。
終盤で暴走はするが、劇中でさんざん伏線が張られていたために、予想どおり赤信号で無事停止してしまい肩透かし。車両を止めるための尽力やハラハラ・ドキドキが欲しかった。
メインは、デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタによる丁々発止の交渉戦。対話から浮かび上がる手掛かりから犯人像に迫るのが一般的だが、本作はそれだけではない。
デンゼル・ワシントンの方にも意外な事実が浮かび上がったりして、ふたりのやり取りにどんどん引き込まれていく。そんなダブル・アカデミー賞俳優の演技合戦が見どころだ。
思っていた展開とは違ったが、ふたりの会話劇はスリリングで面白かった。社会の歪みや理不尽への怒り、それでも使命を全うしようとするデンゼル・ワシントンの勇気に感動した。
邦題の「激突」とは、デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタ、この両雄の「激突」を意味しているのかもしれないなと思った。ならばこの邦題でも良しとしたいと思う。
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