「デンゼルの[いいひと]ってちと飽きた」サブウェイ123 激突 たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
デンゼルの[いいひと]ってちと飽きた
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74年版のオリジナル「サブウェイ・パニック」を現代風にアレンジしたんだけど、舞台が現代なだけ。
乗っ取られた車内の乗客の1人が持ってるノートパソコンの描写も、サスペンスを盛り上げる小道具となってないし、主人公の役柄を公安局警部補から地下鉄職員に変えたのも同様。
おそらく、刑事ではなく、一般市民が職場で事件に遭遇することにより、主人公の巻き込まれ感を強調しようとしたのが、事件解決後の演出でバレバレ。
でも、拳銃握ったこともない男が、残虐なリーダーを車奪ってまで追跡するのおかしいよね。役柄変えなきゃいいのに...
犯人グループも、オリジナルのほうはロバート・ショー、マーティン・バルサム、ヘクター・エリゾンドの3人は確実にキャラ立っていたが、本作はトラボルタ以外全く目立たず。
これは、デンゼルとトラボルタの対決に絞るための演出なんだろうけど、この2人のやり取りが盛り上がらない!
トラボルタが色々わめいて、デンゼル演じるガーバーに固執して、最後も禅問答みたいなセリフを吐いているんだけど、信念の無いただの強盗にしか見えないよ。
デンゼルのいいひとキャラも、いいかげん飽きた。
謎の男演じても根はいいひと、だらしない男演じても最後はいいひと、凶悪犯かと思いきやさりげなくいいひと...本人も気付いているのか、最初の頃よりも変わったキャラに挑戦していても、やっぱりいいひとなんだよね(笑)
「トレーニング・デイ」みたいな素晴らしい極悪人を演じられるんだから、本作でトラボルタと役をチェンジしたら、もう少し面白くなったかも(笑)
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