「リメイク有りでしょう」サブウェイ123 激突 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
リメイク有りでしょう
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1974年のオリジナル版をTVで観たので釣られて鑑賞、さすがに35年も経つと司令室も人物像も垢抜けて見えるし、設定も行動に合わせて変えられているので不自然さが解消されている。
身代金も100万弗から1000万弗に上がったが犯人は元傭兵でなくウォール街のトレーダー、「有事の金」の格言通りテロでの金相場の高騰を目論んでの犯行と今風に脚色。単に身代金目的ならわざわざ逃げ場所の無い地下鉄など選ぶのは不合理だがテロに見せかけ相場を操作するなら多少は分かる気もします、ただ、それなら実行犯を別に雇って自分は裏方に回るのでしょう。ただ、旧作でも模倣犯の恐れから交通局の協力は難航したらしいが、9.11があった後なのであまりテロ映画に寄せるのは憚られたのでしょう。
邦題に激突なんて付けているから脱線かとひやひや、「スピード」みたいに地上に飛び出すのかとも思ったが激突したのはパトカーの方と旧作と同じでした。
旧作では市長や警察はぼろくそでしたが多少はましになりましたね、本物の交渉人を登場させた上でのご指名と旧作のプロットをよく練り直したことが感じられます。
犯人と管制官のキャラクターを深堀し、対峙に焦点を絞ってテンポよく展開、私はリメイク版の方が面白かった。
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