ジャーマン+雨のレビュー・感想・評価
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この映画はマズイでしょ。差別映画まるだし。明らかな地雷映画。
「頭悪いけど、耳だけは良い」
この看護師の一言だけで、僕は、この映画を見捨てる。
そうじゃない環境の人が描く、何だか分からない出鱈目なストーリーが破綻した偏見映画。
鑑賞後、農薬を体に塗りたくるあの東北県人に対する差別映画と同じ演出家と知った。
しかし、なんでこんな演出家が評価されるんだろう!?女性だからってだけか?まるで女性である事が既得権とでも思っているのか?
きちんとした調査をしたうえで差別的な演出をすべきだし、出演する俳優さんも熟知して納得して出演すべきだ。映画で固定概念を持たれてしまう。従って、主演の少女のその後の俳優としての履歴を見れば、この映画で彼女の俳優人生が決まってしまっている様に思える。特に日本の芸能界はその傾向なので注意すべきだ。
馬鹿をこの映画は語っているのだろうが、それがそもそも違う。従って、純粋無垢でもない。
ただの無知であり、この演出家こそがその(ウマシカの)該当者なり。
愛すべきバカ女
主人公よしこが女友達に「よしこちゃんが努力して歌が上手くなれば、自然と人が集まってバンドができるよ」と言う。するとよしこは自宅で笛の教室を始めて小学生たちとバンドを結成してしまう。なんじゃそりゃ?!と笑ってしまった。 地方を舞台にした映画を見る時に、その土地にしかいなそうな馬鹿を観るのはとても楽しみな事で、このよしこのオリジナリティは素晴らしいと思う。 画面に焦燥が溢れんばかりの映画だと思う。それはよしこが常に何かに急かされたような佇まいなのと、わざわざ少し早送りする編集を入れているからなのだが、最初てっきりプレーヤーのバグかと思ってしまった笑 ふつう、早回しなんて編集使わないと思うのだが、この映画ではそのギミックがある空気を醸し出している。 青森の田舎の乾いた空気と地続きにあるよしこの焦燥そのものがこの映画を作り出しているかのようである。
村
何が一番恐ろしかったかって、村や家族の様な小さなコミュニティの中から抜け出せない前提でよしこが生きているってことです。変わっている事が許容されない空気。そんな日本のどこにでもある村社会が絶望感満載で、ある意味八つ墓村の様に見えました。
可哀想なのが、ぬりえにされた「ゴリラーマン」のコミックス
予告編の段階でとんでもない映画だと知りつつも怖いものみたさで鑑賞。制作費が50万円だということで、期待できる要素もなかったのですが、設定と終盤の展開がなかなか良かったりしました。 主人公はゴリラ顔の16歳・林よし子(野嵜好美)。性格も強引、わがままといいところなし。そして天涯孤独。両親の離婚により町を去っていたが、かっこいいドイツ人がいるという理由で植木職人見習いをするため町に戻ってきたのだ。小学生を集め笛教室も開き、人のトラウマを聞いて作曲するというヘンテコなミュージシャン。夢はCDデビューして、子供を10人生むことだという・・・。友人の上野まき(藤岡涼音)が3年前に妊娠したことがあると聞いてうらやましく思ってるようだ(なんちゅう設定だ・・・)。 その他にも個性豊かな出演者がいるのですが、素人の良さを十分に引き出していると思います。『そんな無茶な!』では全裸歌手も演じているし、山下敦弘監督の映画にも出演している俳優・野嵜好美が最も際立っていて、共感できないながらも、次はどんなことをするのかとわくわくさせられる。汲み取り式便所も伏線となって、最後に彼女のとった行動には唖然・・・ 単なるおバカ映画かと思わせておいて、その物語の奥には体が不自由になった父親の存在が大きく横たわっていて、「死んでくれたら楽なのに」「いっそ自分が死んで逃げ出したい」などといった言葉に表れない林よし子の心理が浮かんでくるのです。トラウマというサブテーマに惑わされがちだけど、現実に抱えている悩みは人に打ち明けることもできないんだなぁ。介護問題を扱った映画は多いけれど、オバカというオブラートに包んでしまう横浜聡子監督の手腕には底知れぬパワーを感じてしまう。 もっと丁寧に作っていたならば、いい映画になっていただろうと思われる作品。さらに痛いのは小学生たちの笛の音が最後に煩わしくなってしまったことだろうか・・・。
何が何だか良く分からないけども
あまりにリアリティのない登場人物たち(登場する人間がみんなバカ過ぎ)や、ともすれば独りよがりの世界観と切り捨ててしまうこともできる設定など、妙に気になる点が多い作品だ。 これは“気になる点”などほとんどない映画が横行する昨今、凄いことではないだろうか? 簡単に言ってしまうと、「ジャーマン+雨」には、横浜聡子監督のオリジナリティがたっぷりと詰まっている。 そのオリジナリティはキャスティングにも遺憾なく発揮されていて、主人公のゴリ子を演じた野崎の存在感が凄過ぎる(まあ、予算の都合が最大の理由かもしれないが)。彼女が終盤歌う「ジャーマン+雨」は、近年稀に見る“映画的”な躍動感に溢れたシーンだったと思う。そのシーンだけでも見る価値があるのではないだろうか。
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