「シュールすぎて、スカッと大笑いを期待した人にはガッカリされることでしょう。」Mr.ビーン カンヌで大迷惑?! 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
シュールすぎて、スカッと大笑いを期待した人にはガッカリされることでしょう。
エンディングのカンヌに着いてからの映画をのっとるシーンは笑えたし、ビーン優しさも感じました。けれどもカンヌに着くまでのやりたい放題は、腹立たしいほど愚かで、見ていて疲れてしまいました。
いたずらにも程があって、たとえ映画でも自分がこんな仕打ちを『やられたらヤダなぁ』って思うようなシーンを続けて見せられるとげんなりします。思わずスクリーンのビーンに、説教したくなるイライラが募るばかりなので疲れてしまう分けなんです。
同じ喜劇でも、『男は辛いよ』で寅さんは絶対ビーンのようないたずらはしません。
中でも過激なのは、嫌いな生牡蠣が出されたのを食べているフリして、前掛けに落として込み、それをあろう事か隣のご婦人のバックの中に流し込んで食べていない証拠を印面滅してしまうシーンです。
前半は、自己中なビーンならではの悪意に満ちた悪戯や惚けに満ちていました。その笑いのの撮り方はシュールすぎて、スカッと大笑いを期待した人にはガッカリされることでしょう。
ただ、カンヌに向けて途中切符を置き忘れて列車を追い出されたビーンが、窮余の一策でストリート・フォーマンスで、切符代を稼ぎ出す下りがあります。音楽に合わせて口拍で踊るローワン・アトキンソンのパフォーマンスは、彼の演技力のすごさを見せつけて見応えあるシーンでした。
見なかったのですがエンドロール後に、ほんのすこ~しですが、オマケ映像があるそうです。どんな内容かどなたかネタバレしてください。
●追伸
カンヌの撮影シーンは、ビーンが出演しているところを除き、本当にカンヌ映画祭で撮影したそうです。
ビーン抜きで撮影していたから、回りも何をむ撮っているか判らずスムースに撮影できたそうです。カンヌ映画祭までエキストラに浸かってしまうところが、この作品ならではですね。
だったらもっとカンヌに着くまでを長々としないで、カンヌで大迷惑して欲しかったなぁ~。