劇場公開日 2008年3月8日

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「トントントンと軽く心をノックする作品です」ダージリン急行 あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0トントントンと軽く心をノックする作品です

2010年1月26日
PCから投稿

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2007年アメリカ映画。91分。今年5本目の作品。てっきりイギリス映画かと思っていたらアメリカ映画だったインドを舞台にした「心の旅路」物語でございます。

内容は;
1、父の死をきっかけにそれまで疎遠になっていた3兄弟が、長男の呼びかけでインドのダージリン急行に集結する。
2、列車に乗って長男が明かした旅の目的とは、インドのお寺にいる彼らの母親に会いにいくことと、兄弟同士の関係を修復すること。
3、旅路にアクシデントが続発し、3兄弟の旅に黄色信号が灯る。

といった按配でございます。

ある意味、アート性があるといってもいいほどに癖のないタッチで映画は実に淡々と進行していきます。観ていて心の琴線に触れることがほとんどなく、観終わったあとも言いたいことは伝わったが感動を得られるのが難しいほどにあっさりさっぱりとしています。

そして本作の魅力とは、これだけパッションがない作品なのに・・・・・・どういうわけか心に残っているのです。巨額の製作費をかけて、これでもかと特撮映像を見せつけられたのに、次の日なにも覚えていない作品とは全く逆の感覚。

最後に列車を走って追いかけ、そしてなんとか乗りこむ3兄弟の映像がとても好き。そのシーンを観ると、なんというか思わず微笑んでしまっていて、1週間たっても思い出すことのできる爽やかな映像でした。

エイドリアン・ブロディは魅力的な俳優さんだね~。

あんゆ~る