「ランボーは破壊者の如く・・・」ランボー 最後の戦場 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
ランボーは破壊者の如く・・・
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基本的に戦争映画は嫌いです。どちらかに肩入れしても所詮は殺し合いであり、最も愚かな殺人という行為を正当化(むしろ褒め称える)、または美化する気がして・・・。
ミャンマーという実際の戦場を舞台とし、そこに地獄絵図を描くこの映画は反戦映画と言えるんだろうか?
あまりにも常軌を逸した陸軍の行動によって、自分はこの映画からリアリズムを感じる事ができませんでした。思いっきりフィクション!まるで、ホラー映画じゃないか、これ!
手が飛び、足が飛び、体に穴が空く。下手なスプラッターより凄惨な場面が続き、見世物以外のなにものでもない。(これが事実だというなら、ある意味ホラーかもしれませんが・・・)
おまけにランボーがメチャクチャ強くて、かっこいい。人を助けるという行為で、卑劣な連中をやっつけるので、まさにヒーローそのもの! ホラー大好き、ヒーロー物大好きオヤジにとってこの映画はストライクゾーンど真ん中のエンターテイメントでした!ホンっと楽しませてもらった。
ただ、気になるのは、ちょっとあっさりしすぎかな。敵の卑劣さのみを示すことで、やっつけたときの爽快感がハンパないのは良いんだけど、ドラマを感じない。でもそこが、よけいにB級っぽさを醸し出して、好意が持てます。
【ネタバレになるかな】
全てが終わった。
人質となった人たちを助け出し、敵の一個師団を壊滅に追い込んだ。しかし、その犠牲には計り知れないものがあり、修羅場と化した戦場跡を見下ろすランボー。
彼の胸に何が去來したのか?
父親が住んでいるだろう故郷の地に向かうランボー。戦争が終わったということか?
エンドロールの、あの音楽も大好きです。
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