「壮絶ゴア描写で刻む彼の戦場」ランボー 最後の戦場 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
壮絶ゴア描写で刻む彼の戦場
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ランボー・シリーズ第4作。
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替,レンタル)。
1作目の持つ社会派の側面を引き継いだ、前作から20年ぶりの4作目。ミャンマーの情勢を巧みに折り込みながら、義憤に駆られたランボーが再び戦場へと足を踏み入れる。
武器を持たず紛争地帯へ向かうキリスト教系NPOの理想は尊敬するが、過酷な戦場の現実の前には綺麗事でしか無い。
ミャンマーへの道中、盗賊に絡まれるが相手はこちらに武器が無いと見て、銃を向け脅しを掛けて来るシーンがある。
例えば、こちらに武器があれば、盗賊はこのような態度に出なかっただろうし、そもそも絡んで来なかったと思う。
ランボーが銃を持っていなければどうなっていたか分からない。にも関わらず、助けてくれた彼に対して殺人の罪を告発すると言い出す始末だ。殺人行為を正当化するつもりは毛頭無いが、あの場合、盗賊を殺す以外の手段が果たしてあっただろうか。抑止としての武器の是非について考えさせられた。
クライマックスの戦闘シーンの壮絶さに震えた。機関砲を撃ちまくるランボーは確かにカッコいいのだけれど、それ以上にリアルな映像の迫力に息を呑んだ。酸鼻極まりない。
目を覆いたくなるゴア描写に圧倒されまくった。頭や体が吹き飛び、肉片が飛び散り、血飛沫が舞う。暴力のリアルを伝えたいと云うスタローンの考えに背筋が伸びる思いだ。
[以降の鑑賞記録]
2025/08/24:カンテレ CINEMA PARADISO(録画)
※修正(2025/08/24)
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