「何のための虐殺か?」ランボー 最後の戦場 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
何のための虐殺か?
初ランボー!
本当は一作目から追いたかったけれど、各作品である程度独立しているようなので、第4弾最後の戦場から鑑賞。
舞台は軍事政権下のミャンマー。
ミャンマー国境付近のタイの密林で暮らすジョン・ランボー。
そこに支援団体がやってきて…
いかにも平和な雰囲気でやってくる支援団体と、ここは地獄だと目で語りかけるランボー。
女、子供関係なく虐殺していくミャンマーの軍事政権。
目を覆いたくなるようなゴア描写。
グロいけど、過度なグロではなくより生々しいグロだったので、命の尊さがよく伝わってきた。
ランボーは戦場で生き抜くために敵をぶった斬っていく。
それに対して、「絶対に人を殺してはいけない」と言うマイケル。
確かにそうだけど。
どちらも、正義とも悪とも取れる。
一応、一般的な目線でミャンマー軍=悪と描かれていて、彼らを殲滅したのは美談のように感じたけれど、ミャンマー軍の兵士だって元は集落の人々と同じようなミャンマー国民だったのだろう(劇中でも、子供は兵士のために生かしておけという描写があった)。
難しい。
だから戦争は起こしてはならない。
誰が悪いと簡単に決めつけられないから。
確かに、スタローン演じるランボーはバキバキにカッコよかったし、今のミャンマーの状況もあって観ておくべき映画だと思った。
ただ、また観たいとはあまり思えない。
それぐらい凄まじい映画。
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