劇場公開日 2011年5月21日

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「…で?」アウェイク 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0…で?

2012年11月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

心臓に病を抱える富豪の息子クレイトンは、友人の主治医の手配で心臓移植の手術を受けられる事に。
全身に麻酔がかけられ、手術が始まるが、術中クレイトンの意識が目覚め…。

“術中覚醒”という稀な症例を題材にしたサスペンス。
自分に身を置き換えて考えると、結構怖い話である。
手術は受けた事は無いが、麻酔によって痛みは完全に麻痺され、眠っている間に執刀され、起きた時には終わっているという安心感と医師への信頼感、家族や周りの支えがあるからこそ手術は乗り切れるのだと思う。
ところがところが主人公のクレイトンはこの全てが覆されるのである。
術中意識と感覚が戻るも麻酔で叫ぶ事も体を動かす事も出来ず助けを求められない。
クレイトンの意識はまるで幽体離脱したかのように肉体を離れ、過去と現在をさまよい、手術の裏に隠された信頼する医師と愛する恋人が絡む驚愕の秘密を知る。

緊迫の医療サスペンスかと思ったら、アレレ、中盤から急に迷走。
少々SFチックな味付けがあったり陰謀劇があったりで、映画は何処へ向かう?

以前見た「リミット」という映画同様、設定と自分に置き換えた場合の恐怖感はイイが、結局「…で?」と思ってしまった。

近大