「加油、脚本!」花蓮の夏 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
加油、脚本!
2006年に公開されて以来、台湾のLGBTQ青春映画として有名らしい(そうなの?)のだが、ぶっちゃけ18年前の作品としては男同士のインティマシーなシーンがあるというインパクトだけな気がする。徹底して男2+女1の3人にだけフォーカスしてその関係性しか描かず、それ以外はすがすがしいくらい話がない。彼らの家族や生活、街、学校は背景という割り切りで、地震が起きたり、進学したり、バスケの試合があったりしてもほとんど何も話に関係してこない。
じゃあ、3人の関係性やその変化が興味深いかっていうとそんなことはまったくなく、わかりきったことをグダグダやるばかりで、期待していたぶんハズレ感はあった。特に最後の波打際でのジェンシンの告白は、その前にショウヘンとヤッちゃってるだけに「いったいなんなの?」という疑問も…。
ホイジャがモーグルの里谷多英似でけっこう嫌いじゃない。あと、出来の悪い子は額にテストの点数書いて教室の前に並ばせるなんて、台湾の小学校のスクハラはすげえと思った。
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