「胸糞映画の金字塔」ミスト かずぼんさんの映画レビュー(感想・評価)
胸糞映画の金字塔
胸糞映画には2種類ある
二度と見たくない作品と、癖になって何度も観てしまうもの
私にとってこの作品は後者である
もう何度見たことか。何度見ても面白い
この映画、一見ただのパニック映画のように思えてしまうが実はそうではない
霧が何なのかとか霧の中に何が居るかとかそんなことは実はどうでもよい
この映画の見どころは、正体不明の恐怖に囲まれた閉鎖空間で生まれる「人間の心理変化」である
集団心理とは恐ろしい
人の心とはなんと脆いものであろうか
何故に宗教というものが生まれたのか
何故に人はいがみ合うのか
極限状態に陥った時、なぜこうも理性を保てないのか
舞台となったスーパーはある種世界の縮図である
ここまで人間の醜さを表現した映画はそう多くない
そして伝説級に語られる最悪の結末
色んな意味で「凄い」作品だと思う
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