「スリルがあって面白いが、胸糞悪いなぁ…」ミスト ファイナリーさんの映画レビュー(感想・評価)
スリルがあって面白いが、胸糞悪いなぁ…
クリックして本文を読む
序盤、スーパーに買い物に行ったら、ミストが発生し、中に怪物がいると話が出て、人々はスーパーから出られない状態に…と突然、緊張が高まり、閉ざされたスーパーが本作の舞台となる急展開。
それから次々とミストから恐ろしい怪物(地球外生物?)が出てきて、人間の攻防が描かれていく。怪物に人間が次々と襲われていく中、恐怖で我を忘れた人々は聖書を詠った女に次第に洗脳されていく。
(こんな女がたまたま買い物に来ていたなんて不運)
ついには主人公たち(少数派)VS怪物VS洗脳された人々(多数派)というとんでもない構図になり、手に汗握る死闘に惹きつけられてしまった。ただミストに潜む怪物への恐怖が中心だったせいか、人間関係が意外に雑だった。主人公の隣に住む弁護士と仲良くなりつつあったので、共に怪物と戦う相棒になるのかと思ったら、弁護士はあっさり外に出て消えてしまう設定など。何より衝撃的だったのはラストシーン。車で逃走することはできたがミストから逃れられないと分かった主人公が車内で生き残った者たちを楽にさせてあげるため、銃殺。(最愛の自分の息子までも!)自分も怪物の餌食になろうと外に出たら、怪物を次々と駆除していく軍の群れに遭遇して物語は終わる…
面白かったけど、良心に満ちた者は酷い目に遭い、自分たちを守るために人を生贄にするような者は救われる感じに、胸糞悪さが上回ってしまった…
コメントする
