「殿堂入りの胸糞映画」ミスト 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)
殿堂入りの胸糞映画
今夜(2024/11/09)観ました。
かつて10年以上前、一度だけ中盤のチープさや、中弛みを堪えつつ、ラストシーンで最上級の絶望を与えられ、鑑賞した時のことが強く印象に残っていました。
無論主人公の絶望を、今回も骨身に沁みるほど感じました。
霧の中に潜むCG製の笑ってしまうほどチープな怪物の姿はご案内の通り。スーパーマーケット内に居合わせた人間同士のいざこざ、教祖さま気取りの陰謀論女に端を発する分断など、カットできる場面はかなりあるでしょう。
125分という長尺は、極上の絶望を味わうにしても、中弛み等の面で少しハードルが高いです。
度々究極の選択を迫られる本作は、ドラマ『ザ・ウォーキングデッド』のキャストも複数登場しています(フランク・ダラボン監督繋がりの縁でしょうか🤔)。
未曾有の事態で人の本性が見えてくる。
絶望した時、どう立ち回るべきかを考えさせてくれる作品だと思います。
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