「半端ない意地悪さ(゚∀゚ ;)タラー」ミスト 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
半端ない意地悪さ(゚∀゚ ;)タラー
公開されて3年近く経ってからようやく観たわけだけど・・・
衝撃的なラストで話題沸騰だった当時に比べれば、どうしても新鮮味が落ちてるのも事実。
さらにラストを聞いてる者として、は攻略本を先に読んでその後ゲームを始めるのに近い感じがしなくもないけど・・・
実際に見ると十分その衝撃がわかる!!!(;・∀・)
霧に囲まれてスーパーに閉じ込められ、外に出たとたんに訳の分からん怪物に惨殺されちまい、閉じ込められた人たちはどんどん狂気に駆られていき、「これは神の天罰だ!!!」狂信的な宗教狂いに先導されて殺人まで犯し・・・
楳図かずおの『漂流教室』に似た雰囲気があると思う。
あるいは最近だと、映画化が決定したらしい『ハカイジュウ』にも似てる気がする( ゚д゚ )
徐々に正気をなくしていく様子も絶妙だし、狂っていく人と狂わない人の個人差も出てくる辺りは非常に興味深い流れ(゚∀゚)
スーパーには赴任前の軍人もいて、その口から異次元とこの世をリンクさせる計画の話が洩らされるが、具体的には何をどうしてるのかは最後まで分からずじまい。
異次元と繋がった結果、そっちの世界から怪物が大挙して押し寄せて大惨事になってしまったということ。
息子は怯えながらも「僕を絶対に怪物に殺させないで」と父親に頼む。
そして何とかスーパーを脱出して車で逃げられるだけ逃げるが、ガソリンが切れてもう駄目だと覚悟を決めて、息子を含めた同乗者4人を射殺して自分は車の外に出て怪物の餌食になろうとしたら・・・
ラストの大落ちが何ともまあ・・・後味が悪過ぎる∑(゚ω゚ノ)ノ
霧は晴れて怪物は退治されたものの、自分の選択で息子を殺す羽目になっちまったというこの上ない後味の悪さ(>_<)
言わずもがなだが、殺す必要は全然なかったわけだし、スーパーにもう少し隠れてれば助かった可能性も高い。
しかし極限状態に陥った人間は・・・一見冷静に見えても判断力がなくなっちまうのか(;´Д`)
ただ隣人の黒人の弁護士は死ぬシーンがなかったけど死んだのか?生き残ったのか?
あとスーパーに残った人たちも無事救出されたのか???
そしてラスト近くに出てきた超巨大な怪物は一体???
その辺りが曖昧なままだからかなりもやもやするし、もう少し上手いやり方はなかったのか?という疑問も残る。
でもその辺りの曖昧さも、作り手側がこの映画で伝えたかったことに含まれるのかな?
とにかく映画史上に残る問題作で衝撃作なのは間違いないと思います\(◎o◎)/