「ラストは最大の皮肉」ミスト ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストは最大の皮肉
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設定もストーリーもB級感あふれる作品ですが、ラストはまさに衝撃的。
思わず鳥肌が立つ化け物たちから生き残るパニックホラー映画としてもなかなか面白いのですが、その最中に繰り広げられる人間性を問うドラマはとても興味深いものです。見ていて彼らの中で誰が一番ましかを考えながら見てしまいます。
ですが、その考えはラストのシーンですべてがぶち壊されました。最後にとった主人公の行為、そして宗教のおばさん、個人的には一番良心的だった思っていた副店長、彼らはなんて愚か者なんだと思ってしまいました。
そう一段と思わされた原因はある女の人が生きていたこと、しかも何の負傷や代償もなくピンピンしていたためより一層「うわ~・・・」と思ってしまいました。これはほんと映画史上に残る最大の皮肉ではないかと・・・。その女の人が序盤に言った言葉が身に染みて伝わってきます。
というわけでこの映画は少々悪趣味な作品ですが、それだけで済ませるにはもったいない映画です。
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