「これが本当のホラーなのかも。」ミスト にんさんの映画レビュー(感想・評価)
これが本当のホラーなのかも。
休みの日にネトフリで映画5本鑑賞。
よく鬱映画といえば~と話題に出るものの、実は見ていなかったミスト。
5本見た中のぶっちぎりで心に残りまくる喪失感。
ええと、他の4本何見たんだっけ…?(茫然)と思うほどのインパクト。
鬱映画!後味最悪!と聞いていたので、ある程度予防線になった。
これ、普通に見たら心持たないかも。
ホラー慣れしてる人ならなんとなくわかると思うのだが、宗教の女性がヒートアップすればするほど「あっ、この人殺される人だ」と思った。殺されたときは「でしょうね!!」と思った。
めちゃめちゃ最悪な終わり方、助かった人が見えて胸糞~とかそういうことでなく、
自分はずっと「正しい導きをするのは主人公だろう」と信頼して見ていた主人公の最後の判断に腹が立った。
もう少し、希望持ってほしかった。
同じくらいの子供がいるので、何とか助けてあげたいという思いを持たずにはいられなかった。
ただ、これは結果論だし、あり得ない生物がすぐに襲って全員惨殺されていたかもしれない。
終わったあとに結果を見て「ああすればよかったのに」なんて発言はどうにもならない。
本人は100%の判断だった。いっぱいいっぱいだった。
子どもは最後起きていた。信じていた父の手によって銃口を向けられたときは絶望と悲しみだっただろう。
ぐるぐると。自分はずっと布団で考えてしまう。
自分は子供を助けたかった。少なくとも子供は怖がってもまだ希望を持っていた。
きっとパパがここから助けてくれるんだと。絶望は計り知れない。
極限状態の中で、どうしたら子供を助けられたのか。ずっと考えてしまっている自分がいる。自分の生活にホラーがやってくる。これが本当のホラーなのかもしれないと思う。