「後味悪い」ミスト ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
後味悪い
クリックして本文を読む
後味の悪さに関していえばベスト3(ワースト3かな?)に入る映画だったのだが、なぜかまた観た。初回では気づかなかった点がいつくか発見した。主人公は画家で、彼の仕事部屋の中に、ジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」の絵(写真?)が掛けてあった。私はジョン・カーペンターとスティーヴン・キングをよく混同してしまう。今回も最初、自分が脚本書いた映画のポスター貼ってあると勘違いしてしまった。
あと、最後に主人公は死ねないのでもがいていたが、弾は4発しか残っていない事は知っていたはずなので、どういう方法で自殺するつもりだったのか。
銃声だけで、4人を殺すシーンがなかったのはせめてもの救い。もしそのシーンがあったらさらに後味の悪い映画になっていただろう。
結末を知っているので、今回は極限状態での恐怖に対する人間ドラマ、心理ドラマのような感覚で楽しむことができた。普段なら変人扱いをされていた狂信的キリスト教信者の女性(「ミスティック・リバー」でティム・ロビンスの妻役)に、このような状況下では、一度予言が当たってしまうと、簡単に彼女の言うことを信じてしまう恐ろしさを感じた。
コメントする