劇場公開日 2008年5月10日

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「自分の中では傑作ホラー」ミスト うにたん♪(人手不足の業種はつらい)さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分の中では傑作ホラー

2023年4月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館、TV地上波、VOD

泣ける

怖い

公開当時劇場で観た時は「エライ物観た!」と衝撃を受けた。
ラストの胸くそ展開に怒る人も多いが、何せこれはホラー映画、思い通りのハッピーエンドで無くても仕方ないものだ。

しかしながら、ラスト以外にも観客を霧の世界に居るような嫌悪感を感じさせるキャラクターが数多く登場する。

最大のインパクトを誇るのはミセスカーモディ(笑)
あの異常事態で心の弱みにつけこんで大勢の人をカルト的発想、思考へと誘ったあの気持ちの悪さは正に名演、観てるこっちもこいつぶん殴ってやりたいと思うほど(笑)
この人物については皆似たような気分になったと思う。
他のキャストもオーバーな展開ではあるが、死の間際まで様々な生きざまを見せてくれる。

子どもを家に残して買い物に来るおばさんが「一緒に家まで着いてきて」と言った時、あの場面に居たらどれだけの人間が彼女に着いていっただろうか?とか…やっぱり考えてしまう。

学のないスーパーの店員たちも主人公たちの意見を取り合わず、恐れ知らずのイキり青年ノームくんの犠牲とか見たら、またしてもこのジジイどもがアホだから…とぶん殴ってやりたくなる(笑)

と、このようにこの作品の展開に感情を揺さぶられる人は満足出来ると思う。
胸クソ映画と言われて久しい本作品だけど、これはホラー作品だから、褒め言葉とも言える評価だ。
起こってほしくない悲劇が普通にあるホラー作品が“身体に合わない” 人に拒絶反応が起こっても当たり前だし、それだけの反応を起こさせる“何か”が本作品にあると言う事が凄い。

激辛料理が嫌いな人が激辛料理と知って食べて「これは辛い!」と言っているようなものだ。
まぁ知り合いに騙されて見せられたならその限りではないかもだが…

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)
野球十兵衛、さんのコメント
2024年2月13日

うにたん♪さん、たくさんの共感ありがとうございます。
>観てるこっちもこいつぶん殴ってやりたいと思うほど(笑)
はい、私もそう思ったひとりです(笑)
鬱系映画のランキングに必ず入ってくる本作
鑑賞後は本当に「エライもん観た」って感じでしたよね。

野球十兵衛、