「最悪のハッピーエンド」ミスト オレさんの映画レビュー(感想・評価)
最悪のハッピーエンド
霧の中に何かいる-----。。
謎に襲われる人々を描いたSFパニックホラーにして予想外のラストを迎える胸糞作品(褒め言葉)
初見時にこれほど衝撃を受けたラストの作品はなかった笑。
初回の鑑賞が超大事な作品なので出来ればこのレビューは読まないでいただきたい。
なので久しぶりにネタバレマークつけとく笑。
まず典型的なSFホラー展開で進みつつも、宗教女ミセスカーモディにより扇動されていく人間が増えていく中で、本当に怖いのは謎の生き物よりも人間たちの方ではないのかという疑問が徐々に膨らんでいく構成が秀逸。
また謎の生物が最後まで謎なのが良い。
ウンタラカンタラ計画の話もあったけどその謎にはあまり深く言及せずに、為す術なく逃げ惑う人間たちを描いたどこまでも続く絶望展開が容赦ない。
そして終始人々を煽り続けるカーモディに対する尋常じゃないフラストレーションがやばい笑。
しかしそのカーモディの扇動が最高潮に達したクライマックス手前でライフルをぶっ放したトビージョーンズ演じるオリーが最高に気持ちがいい!
事態が全く好転してないのにハッピーエンドすら感じさせる!
だがその2分後に殺られるオリー!容赦ない!笑
そいであのラスト。
2時間近く続いた絶望感×50倍くらいの絶望感笑。
あのワンシーンで秒でいろんなことを示唆する表現力すごいなぁ。
何が起きたのか全部わかるもんねアレで。
センスが詰め込まれた秀逸なラストシーンですね。
ちなみに初見時の衝撃と興奮がとてつもなかった為、当時は傑作だと思ってた。
しかし2回目の鑑賞してしまうと当たり前のことだが、展開が分かっているので他の粗が目に付くようになってしまった笑。
最初の方で倉庫で襲ってくる触手ってこんな微妙なクオリティのCGだったけかな?笑とか最後車内で心中するときビリーに殺すのにもうちょいドラマ感なかったけ?とか笑。
んで最終的な評価として午後のロードショーでやってたら当たり枠って評価で落ち着いた笑。
なので1回観るだけの方がいいかもしれない笑。
ラストのおかげで全てのシーンの印象が無意識に底上げされていた気がする笑。
2014年11月21日(金)1回目
2017年10月21日(土)2回目