「【”八月の狂騒曲”今作は、天から貰った絶対音感を持つ”孤児”の少年が、二つの宝物を引き寄せる様を描いたミュージックヒューマンファンタジックドラマの逸品である。】」奇跡のシンフォニー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”八月の狂騒曲”今作は、天から貰った絶対音感を持つ”孤児”の少年が、二つの宝物を引き寄せる様を描いたミュージックヒューマンファンタジックドラマの逸品である。】
■まだ見ぬ両親の存在を信じ、孤児院で苛められながらも暮らすエヴァン(フレディ・ハイモア)。
ある晩、不思議な音に導かれ施設を抜け出した彼は、マンハッタンへ辿り着く。彼の音楽の才能に気付いたアーサー少年を始めとした浮浪者の子供達に街頭で演奏させて、金を稼いでいたマックスウェル・“ウィザード”・ウォラス(ロビン・ウィリアムズ)は彼に”一等地”で演奏させる。
そして、エヴァンの音楽の才能と紡ぎ出す音楽の力が、且つて愛し合いながらもエヴァンを身籠った事でライラ・ノヴァチェク(ケリー・ラッセル)の父親から、子は死んだと嘘を付かれ、相手のルイス(ジョナサン・リス=マイヤーズ)も、サンフランシスコで金融マンとして働いていた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・エヴァンが、アーサーと出会った際に”一等地”で披露するギタープレイが凄い。エディ・ヴァン・ヘイレンのようなタッピング奏法と、ギター本体を叩きリズムを作りミックスして演奏する様に一気に引き込まれる。
そして、彼のギターケースに次々に投げ込まれるお札。
・それを、驚きの表情で観ていた、今まで”一等地”で演奏していたアーサー少年は、彼をマックスウェル・“ウィザード”・ウォラスの基に連れて行くのである。
そして、“ウィザード”も彼の天性の才能に気付き、”一等地”で演奏させつつ、彼を使って一儲けしようと考えるのである。
・一方、ライラ・ノヴァチェクもルイスも、何かに導かれるようにマンハッタンに戻って来るのである。この辺りはファンタジー要素と思い、観賞続行する。
・ライラは止めていたチェロを始め、チェリストとして音楽会のメインチェリストとして招待され、ルイスも再びバンドを始めるのである。
・ルイスがエヴァンと親子とは知らずに、ギターでセッションするシーンも良い。
そして、エヴァンはジュリアード音楽院に入り、天性の音楽の才能を開花させ、ライラと同じ音楽会で自作の曲を指揮する事になるのである。
<エヴァンが、指揮の練習中に乱入した“ウィザード”は、彼を連れ戻そうとするが、アーサーが身体を張って逃がし、エヴァンは音楽会の指揮をするのである。
その音を聞いていたライラとルイスはお互いの存在に気付きつつ、驚きと嬉しさの籠った表情でエヴァンの指揮する姿を見ているのである。
今作は、天から貰った絶対音感を持つ”孤児”の少年が、二つの宝物を引き寄せる様を描いたミュージックヒューマンドラマの逸品なのである。>