「だんだん」ここに幸あり maduさんの映画レビュー(感想・評価)
だんだん
家でDVDで鑑賞
イオセリアーニの映画の中でもつまらない方(貶してない)
散文的だし、中年の政治家が主人公なので
余計に退屈だけど
時間が進むにつれていつもの気持ちいいイオセリアーニの空気になっていく。
呼吸がしやすくなって、調和がとれていく感じ。
私がはじめに観たイオセリアーニ映画が汽車はふただび故郷へだったので
ジョージア人とはどんな人間か、フランスにおけるジョージア映画のあり方などのイオセリアーニ的解釈が分かった上で彼の他の作品を観てるので
とても観やすい。
基本的にジョージア人は、常に酒を飲みタバコをふかしだいたい喧嘩してる。
DVDについてる、ストーリーボードやそこに対応するシーンが見られる特典がめちゃくちゃよい。
イオセリアーニの人の生活を普通に撮ってるように見える瞬間もすでに絵コンテで描かれたものが映画になっているのが分かる。
基本的にこの作品は監督の知り合いのおじさん達の出演で撮られているらしいので、その気の置けない空気も良い。バケツで水落としてくる男は、監督の知人の痩せぎすのっぽの人とゆう解説文に笑ったしまった。
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